「最後の失点はジャッジミスのせい」 W杯最終予選 イラク代表監督の会見

スポーツナビ

試合後の会見に臨んだイラク代表のラディ・スワディ監督 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 サッカー日本代表は6日、埼玉スタジアム2002ででイラク代表とのワールドカップ(W杯)アジア最終予選に臨み、2−1で勝利した。日本は前半26分に原口元気のゴールで先制するも、後半15分にセットプレーからサード・アブドゥルアミールに同点ゴールを許した。試合終了間際の後半50分、日本は清武弘嗣のクロスに山口蛍がダイレクトで合わせて勝ち越し、W杯アジア最終予選でホーム初勝利を飾った。

 試合後、イラク代表のラディ・スワディ監督は「われわれの選手に負傷者がいたのに、レフェリーはわれわれのアピールを無視して交代を聞き入れてくれなかった。最後の失点も、ジャッジミスのせいであると強調したい」とこの試合の審判に対する不満を漏らした。

日本はいつものレベルが見られなかった

 ご覧のとおりタフな試合だった。日本はとても強いチームであり、W杯常連国だ。われわれもいい試合をしたが、今後はチームの戦術などを見直していきたい。日本とのアウェー戦で引き分けることができればよかったが、最後の失点で敗れてしまった。しかしそれはわれわれの問題ではなく、今日のジャッジのせいではないかと思っている。われわれの選手に負傷者がいたのに、レフェリーはわれわれのアピールを無視して交代を聞き入れてくれなかった。最後の失点も、ジャッジミスのせいであると強調したい。

──レフェリーのミスについて、もう少し詳しく説明してほしい。(田村修一/フリーランス)

 先ほども言ったように、負傷した選手が外にいて、選手3人がそのことをレフェリーにアピールした。私も試合のあとに言ったが、彼は「(選手のアピールは)見ていない」と言っていた。3人の選手がアピールしていたのだから、それはうそだと思った。(守備をする)選手が必要だった。(レフェリーが)日本をサポートしているのではないかと思った。その前にも、ジャッジのミスはいくつかあったが明らかではなかった。だが最後のところでのミスは明らかだった。それとアディショナルタイムの6分は非常に長かったと思う。

──イラクは日本よりも力強いチームだと思ったが、後半に引いてしまったのはなぜか。最終予選を突破するには、勝ち点3が必要だったのではないか。(中西正紀/Gracenote『FIFA.com』速報担当)

 90分間、最後まで同じ集中で戦えるチームは世界中どこを探しても存在しない。われわれは最初から最後までバランスよく戦ったと思う。日本は最後は長いボールを使ってきた。われわれにもチャンスはあったが、それをつかむことはできなかった。日本の選手たちのスピードに負けてしまった。しかし、これもサッカーだ。最初から最後まで同じように集中するの難しいし、すべてのチャンスをものにすることはできなかった。それでも、われわれはよいプレーしたと思う。

──イラクは強いチームであり、2007年のアジアカップで優勝した時も自分は見ている。今日は日本の出来が悪くてこの結果になったと思うが、どう思うか。(後藤健生/フリーランス)

 日本は選手の個性があるユニークなチームだと思う。アジアでもトップレベルだし、バランスよくリズムのある選手たちだと思った。しかし今日は、いつものリズムが発揮できなかったと思う。いつものレベルが見られなかった。イラクはとても強いプレーをしたということだが、私自身もそう思っている。ただし、(勝てなかったのは)それもサッカーだ。日本は今後も試合が続くが、次も勝てるように願っている。日本はW杯に出場するに値するチームだと思うからだ。
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