DeNA筒香嘉智、本塁打量産の要因 2480安打の立浪和義氏が解説
7月に月間16本塁打と本塁打を量産し始めたDeNA筒香。その要因を通算2480安打の立浪和義氏に解説してもらった 【写真:BBM】
「バットが下から出る欠点があった」
高卒で入団し、24歳とまだ若い選手ですが、あれだけのパワーを持ちながらも、研究熱心で現状に甘んじることなく、毎年構えやタイミングの取り方を微妙に変えています。私が今まで筒香選手のスイングを見ていて感じた欠点は、バットが少し下から出る傾向があるということでした。そのため速い球やインサイド気味の球に弱いところがあったのですが、今年はトップに入ったときから、バットが上から出る形がしっかりできています。
「ボールとの距離をつくっている」
ホームランバッターはいくつかのタイプに分かれ、バットが遠回り気味でインサイドは詰まりやすいのですが、真ん中より外側の甘い球を打つことでホームラン数を増やしてる選手もいます。ただ、インサイドを投げておいたほうが長打がないというバッターはピッチャーも怖くないと思います。インサイドを攻めて、それが投げ損なって甘くなったときにホームランされるという怖さ。これを持っているのが本当のホームランバッターだと思います。その意味でも筒香選手はホームランバッターらしいホームランバッターと言えるでしょう。もちろん、山田選手も同様にインサイドをしっかりさばける素晴らしい選手です。2人の争いに注目ですね。
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