大崩れ招いたアイアンショットの不調 データで見る松山英樹の全米OP

ALBA.Net
 米国ペンシルベニア州にあるオークモントCCで開催されている、海外男子メジャー第2戦「全米オープン」の2日目。松山英樹は初日順延となった第1ラウンドと第2ラウンド36ホールを1日で行い、トータル12オーバーの暫定138位タイで終えた。まだ過半数がホールアウトできずにいるため順位は確定していないが、予選落ちが濃厚となっている。

1日で36ホールを行った松山は、トータル12オーバーと乱れた 【Getty Images】

第1ラウンドのスタッツ

フェアウェイキープ率 86% 12/14
パーオン率 44% 8/18
平均飛距離 299ヤード
平均パット 1.61(29パット)

第2ラウンドのスタッツ

フェアウェイキープ率 57% 8/14
パーオン率 44% 8/18
平均飛距離 289.50ヤード
平均パット 1.72(31パット)

求められるショットの修正

「ショットに自信がない」というラウンド後の言葉通り、ツアーでも屈指のアイアンショットが今大会では不調だった。

 第1ラウンドはフェアウェイキープ率は高いものの、パーオン率が44%で下位に沈んだ。フェアウェイからグリーンを外すらしくない場面も目立ったこの日を象徴するスタッツと言える。松山自身も「グリーンを狙うショットになった時にうまく打てなかった。それは技術の無さかなと思う」と語っており、厳しい結果の原因は明らかだった。

 第2ラウンドはその傾向がさらに顕著になり、フェアウェイキープ率も57%に落ち込んだ。パーオン率も第1ラウンドと変わらず44%となった。

 このスタッツを象徴するホールが、INから出て折り返しの18番。フェアウェイ左サイドのバンカーに入れると、グリーンを狙ったセカンドが手前の高いアゴに当たってラフに落ち、3打目でもグリーンをとらえられずダブルボギーとした。

■第2ラウンド 18番ホール 484ヤード パー4

ティショットを引っ掛け左のバンカーに入れると、2打目はアゴの高い土手に当たり出すだけに。3打目もグリーンをとらえることができず痛恨のダブルボギーとなった 【写真:ALBA.Net】

「普通に打ったら余裕で(アゴを)越えるので、自分のスイングの悪さが出た」。この時点で8オーバーとなり精神的にも追い込まれる1ホールとなった。

 今大会は厳しい結果となったが、メジャータイトルは「全英オープン」(7月14〜17日)、「全米プロゴルフ選手権」(7月28〜31日)が残されている。今後ショットをどう修正してくるかに注目したい。
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