東大・宮台が日本代表へし烈なサバイバル 選考合宿初日は自己最速148キロも…
1983年の12回大会で大越健介投手が選ばれて以来、東大から史上2人目となる日本代表を目指す宮台。今春の東京六大学リーグ戦では6試合に登板し、立大1回戦での完封勝利を含む2勝4敗。44回を投げて39奪三振、防御率2.05と安定した成績を残し、140キロ台中盤の球威を評価されて日本代表候補として推薦された。
緊張の中で初球から145キロ
一転2イニング目は不安定さが顔をのぞかせる。先頭の佐野恵太(明大)をレフトフライに打ち取るが、成田昌駿(中央学院大)に四球を許すと、小林満平(法大)にレフト前ヒットを浴びて走者をためる。さらに大山悠輔(白鴎大)に146キロのストレートを投じるも、打球はセンターオーバーの二塁打に。二走・成田はホームタッチアウトと味方のプレーに助けられたが、なおも2死二、三塁とピンチ。続く森下翔平(東海大)の打席では、追い込んでからのシンカーがワンバウンドとなる暴投で1点を失った。
代表監督はストレートに高い評価も…
初見だったという大学日本代表の横井人輝監督も、選考の途中なのでと前置きをしつつ、「真っすぐにスピードがあった。これぐらい力のあるボールを放るんだなと思った。緊張はあったと思うけど非常に好印象」と高い評価を与えた。一方で、「変化球の性能なんかを見ると7割ぐらいの出来だったのかな。ピッチングとして考えるとこれから」と、パワーヒッターぞろいのアメリカ打線を抑えるのにカギを握る変化球の精度に安定感を欠いたこともあり、一発合格とはいかなかった。
ドラフト上位候補・笠原らがライバル
最終日の19日にも3度目の紅白戦が行われるが、宮台の最終結果もそこで判断される。今春のリーグ戦ではスタミナに課題を残した宮台も「(疲れは)今日は大丈夫。投げられるなら投げたい。レベルの高い人たちに投げられる機会が1日で終わってしまうのはもったいない」と登板を志願するつもり。「思い切り投げるスタイルや真っすぐをアピールしたい」と激しいサバイバルを制して、東大2人目となる日の丸のユニホームを着られるか注目が集まる。
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