【ボクシング】ヘビー級の新旗手 ジョシュアが初防衛戦 五輪同期のブリージールと英米全勝対決
挑戦者はIBF9位にランクされる17戦全勝(15KO)のドミニク・ブリージール(30=米国)。このブリージールもロンドン五輪に出場したが初戦で敗退している。アマ、プロで常に先を行くジョシュアが王座を守るのか、それとも後塵を拝してきたブリージールが立場を逆転するのか。
まだ8R開始のゴングを聞いたことがないジョシュア
ロンドン五輪金メダリストでIBF世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュアが初防衛戦 【(C)NAOKI FUKUDA】
もともとジョシュアは運動神経には恵まれており、フットボールに興じていた十代後半には100メートルを11秒足らずで走るほどだった。その天賦の才を生かしたハンド・スピードと正確に打ち抜くパワフルな右ストレートが主武器で、マーティン戦では右で2度のダウンを奪って王者を圧倒した。まだ8ラウンド開始のゴングを聞いたことがなく「経験不足」との指摘があるのは事実だが、その分、可能性は無限大といえる。
ブリージールが直接対決で立場を逆転させるか
五輪から3カ月後の12年11月にプロに転向し、以来、こちらも無敗をキープしている。スピードではジョシュアに及ばないが、201センチの長身(ジョシュアは198センチ)で、体重でも110キロ前後の王者より5キロほど重い。この大きな体とパワーが最大の武器といえる。ブリージールは「ジョシュアは五輪にしても4月のマーティン戦にしても地元での開催がプラスになっている。本当の力があるかどうかを試してやる」と息巻いている。
16戦全KO勝ちの王者と17戦全勝(15KO)の挑戦者という構図だが、オッズは16対1と一方的な数字が出ている。それほど現時点ではジョシュアの評価と期待度が高いのだ。エリート中のエリートがさらに勲章を増やすのか、それともブリージールが直接対決で一気に立場を逆転させるのか。英米全勝対決に要注目だ。
Written by ボクシングライター原功
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