【ボクシング】ヘビー級の新旗手 ジョシュアが初防衛戦 五輪同期のブリージールと英米全勝対決

WOWOW
 12年ロンドン五輪スーパーヘビー級金メダリストで、プロ転向後は16戦全KO勝ちの快進撃を続けるIBF世界ヘビー級王者、アンソニー・ジョシュア(26=イギリス)の初防衛戦が現地時間25日、イギリスの首都ロンドンのO2アリーナで行われる。
 挑戦者はIBF9位にランクされる17戦全勝(15KO)のドミニク・ブリージール(30=米国)。このブリージールもロンドン五輪に出場したが初戦で敗退している。アマ、プロで常に先を行くジョシュアが王座を守るのか、それとも後塵を拝してきたブリージールが立場を逆転するのか。

まだ8R開始のゴングを聞いたことがないジョシュア

ロンドン五輪金メダリストでIBF世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュアが初防衛戦 【(C)NAOKI FUKUDA】

 ジョシュアは金メダルを獲得した翌13年10月にプロ転向を果たし、最初の14試合はすべて3回以内で仕事を片付けた。この間、WBCインターナショナル王座や英連邦王座を獲得。15戦目に初めて勝負が7回まで長引いたが、これもTKO勝ち。併せて英国王座を手に入れた。今年4月、その余勢を駆ってIBF王者のチャールズ・マーティン(30=米国)に挑み、2回KO勝ちで戴冠を果たしている。

 もともとジョシュアは運動神経には恵まれており、フットボールに興じていた十代後半には100メートルを11秒足らずで走るほどだった。その天賦の才を生かしたハンド・スピードと正確に打ち抜くパワフルな右ストレートが主武器で、マーティン戦では右で2度のダウンを奪って王者を圧倒した。まだ8ラウンド開始のゴングを聞いたことがなく「経験不足」との指摘があるのは事実だが、その分、可能性は無限大といえる。

ブリージールが直接対決で立場を逆転させるか

 そんな若い王者に挑むブリージールもホープのひとりに数えられる選手だ。ロンドン五輪は初戦敗退に終わったが、ジョシュアが出場した決勝戦はリングサイドで観戦したという。「私は相手が勝っていたと思う」とブリージールは回顧している。
 五輪から3カ月後の12年11月にプロに転向し、以来、こちらも無敗をキープしている。スピードではジョシュアに及ばないが、201センチの長身(ジョシュアは198センチ)で、体重でも110キロ前後の王者より5キロほど重い。この大きな体とパワーが最大の武器といえる。ブリージールは「ジョシュアは五輪にしても4月のマーティン戦にしても地元での開催がプラスになっている。本当の力があるかどうかを試してやる」と息巻いている。

 16戦全KO勝ちの王者と17戦全勝(15KO)の挑戦者という構図だが、オッズは16対1と一方的な数字が出ている。それほど現時点ではジョシュアの評価と期待度が高いのだ。エリート中のエリートがさらに勲章を増やすのか、それともブリージールが直接対決で一気に立場を逆転させるのか。英米全勝対決に要注目だ。

Written by ボクシングライター原功


◆◆◆WOWOW番組情報(PR)◆◆◆

◆◆◆WOWOW番組情報◆◆◆

★エキサイトマッチ〜世界プロボクシング
チャーロ兄弟 史上4組目の双生児世界王者なるか
6月20日(月)夜9:00[WOWOWライブ]

<IBF世界S・ウェルター級タイトルマッチ>
ジャーマル・チャーロ(米国/IBF世界S・ウェルター級チャンピオン
オースティン・トラウト(米国/元WBA世界S・ウェルター級チャンピオン

<WBC世界S・ウェルター級王座決定戦>
ジャーメル・チャーロ(米国/WBC世界S・ウェルター級1位
ジョン・ジャクソン(米国/WBC世界S・ウェルター級2位

★エキサイトマッチ〜世界プロボクシング
英国が熱い!イギリス人王者のダブル防衛戦
6月27日(月)夜8:00[WOWOWライブ]

<WBA世界ライト級タイトルマッチ>
アンソニー・クロラ(イギリス/WBA世界ライト級チャンピオン
イスマエル・バロッソ(ベネズエラ/WBA暫定世界ライト級チャンピオン

<IBF世界バンタム級タイトルマッチ>
リー・ハスキンス(イギリス/IBF世界バンタム級チャンピオン
イバン・モラレス(メキシコ/IBF世界バンタム級13位
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント