【DRAGONGATE】 ユニット追放のYAMATOが鷹木に敗北 ハルクが後楽園復帰 YASSHIが再登場

高木裕美

メインでは鷹木がYAMATOを破りKOG白星発進となった 【横田修平】

 毎年恒例のドラゴンゲート・シングルNo.1 決定戦「KING OF GATE 2016」第2戦となる11日の東京・後楽園ホール大会では、公式戦4試合などが行われた。

 今年のKOGは過去最高となる全24選手がエントリーし、4ブロックに分かれて総当たりリーグ戦を開催。全国各地でおよそ1カ月半に及ぶ過酷なリーグ戦を繰り広げ、最終戦6.12博多スターレーン大会で優勝決定戦が行われる。

ヴェルセルク介入で鷹木勝利に大ブーイング

ヴェルセルクメンバーの介入でピンチを迎えたYAMATOは鷹木のパンピングボンバーに沈んだ 【横田修平】

 Aブロック公式戦では、YAMATOvs.鷹木信悟の因縁対決が実現。YAMATOをヴェルセルクから追放した鷹木がセコンドをフル動員し、勝ち点2をもぎ取った。

 YAMATOと鷹木は同じヴェルセルクのメンバーであったが、不協和音が重なり4.7後楽園大会で内部分裂。5.5愛知県体育館大会では、YAMATO派と思われたヴェルセルクのメンバーの裏切りが発生し、YAMATOがあわや丸坊主となりかけるも、B×Bハルク、Kzy、ヨースケ・サンタマリアが駆けつけてアシスト。負け残りとなった鷹木派のKotokaが、1年間丸坊主(ボールヘッド)となった。

 ヴェルセルクのカラーである赤を捨て、白のショートタイツ姿で登場したYAMATOに対し、観客も大声援で支持。だが、5分過ぎ、コーナーに上がったところを、YAMATOのせいで丸坊主にされたKotokaがつかまえ、そこに鷹木がパンピングボンバー。さらにイスで脳天をぶち抜き、鉄柱へ打ち付けると、ブレーンバスター、スライディング式パンピングボンバー、起き上がりこぼし式ラリアット。YAMATOは腕ひしぎ逆十字固めから三角絞めに移行するが、鷹木はこれを持ち上げてデスバレーボムで投げると、さらにMADE IN JAPAN。YAMATOもコーナーでのスリーパー、雪崩式ブレーンバスター、go 2 Hospital IIと食い下がる。

敗れたYAMATOだが、新ユニットで「未来を見せる」と宣言した 【横田修平】

 すでに15分を経過し、残り時間は5分足らず。ここで鷹木はわざとレフェリーに誤爆させて無法地帯を作り出すと、ヴェルセルクのセコンドが一斉にリングに乱入し、YAMATOにトレイン攻撃。さらに"brother"YASSHIのレッドボックス、問題龍の問題塩、谷嵜なおきのイス攻撃からの土井成樹のバカタレスライディングキックと続き、最後は鷹木がパンピングボンバーでフィニッシュ。だが、会場からは大ブーイングが沸き起こった。

 試合後、「残念だったな。オレの大勝利だ。おまえのオレに対する思いはそんなもんか。情けないな」とこき下ろす鷹木に対し、YAMATOは「今日の負けは負けとして受け取る」とかつては自分もやりたい放題だった過去を反省した上で、「来月の後楽園までには星を取り戻して帰ってくる。明るい未来を作るのはオレたちだ!」と新ユニットで団体を盛り上げ、KOGでも優勝を果たすと誓った。

戸澤vs.Eitaは痛み分け

戸澤はEitaと引き分け、呆然とする 【横田修平】

 BブロックはMONSTER EXPRESSの戸澤陽がOVER GENERATIONのEitaと激突。すでに開幕戦で1敗し後のない戸澤に対し、Eitaは奇襲のドロップキック、アルト・バスタと一気にたたみかけ、右腕への一点集中攻撃。戸澤も執拗なマシンガンチョップ連射で観客をあおる。

 Eitaのイダルゴをカウント2ではね返した戸澤は、雪崩式ブレーンバスター、高速ジャーマンを繰り出すも決定打にはならず。残り5分を切り、デッドリフトジャーマン、投げ捨て式パッケージジャーマンを放つと、なおも粘るEitaを強引に持ち上げてパッケージジャーマンでマットに突き刺すが、その瞬間に時間切れのゴング。あと5秒で勝利できたところを痛恨の引き分けとなった戸澤は、悔しさのあまり絶叫しながらマットを拳で叩き、一方、精魂尽き果てたEitaはセコンドに担がれて退場した。

10年ぶり優勝目指す望月がT-Hawkに快勝

10年ぶりの優勝を目指す望月はT-Hawkに快勝 【横田修平】

 Cブロックは実に10年ぶりの優勝を目指す望月成晃が、2年連続準優勝のT-Hawkに快勝した。46歳の大ベテランである望月は、26歳のT-Hawkにいきなりの奇襲キック、トペ・マサアキ、顔面キックを見舞うと、T-Hawkも挑発するかのようなサッカーボールキック、滞空式の片手ブレーンバスター、逆水平チョップ。望月はウラジゴクを着地して切り返し、ツイスター。T-HawkはBTボムで決着を狙うも、望月は最強&真最強ハイキックを立て続けにブチ込むと、顔面への三角蹴りでフィニッシュ。安定した強さを見せ付けた。

清水がGammaを破り白星発進

清水はGammaを破って白星発進 【横田修平】

 DブロックはMONSTER EXPRESSのビッグR清水が、9年ぶりの優勝がかかるOVER GENERATIONのGammaを破り白星発進。前回の4.7後楽園大会ではタッグマッチながらCIMAからピンフォールを奪った清水が、またも大物食いとなった。

 開幕戦で1勝しているGammaは、リングインと同時に竹刀攻撃。入場のマントを使って痛めつけ、場外を連れ回すと、イスで殴打し、リングに戻して汚水攻撃。清水が狙う砲丸投げスラムをフランケンシュタイナーで切り返すと、パワーボムもフロントスリーパーで阻止。ベテランならではのテクニックを見せ付けるが、清水はシットダウン式パワーボムからGammaの首をつかむと、Gammaはツバを何度も吐いて脱出しようとするが、清水は構わず砲丸投げスラムで粉砕してみせた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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