優勝狙う日本、初戦で波に乗れるか 世界卓球2016 戦力データ分析(初日)

月刊『卓球王国』
 卓球の世界選手権(団体戦)が28日、マレーシア・クアラルンプールで開幕。日本は大会初日、女子がチェコとブラジル、男子はベラルーシと、それぞれグループリーグを戦う。

格下チェコを下して波に乗りたい女子

福原愛と並び、日本女子の柱として期待がかかる石川佳純 【写真は共同】

 世界ランク2位の日本女子はグループリーグ初戦で、同15位のチェコと対戦する。過去5大会(10年間)における日本の対戦成績は1勝0敗。
 
 チェコはバックハンドが得意な選手がそろっており、エースのバチェノフスカは2009年世界選手権でシングルスベスト8。速射砲のようなバックハンドは当たり出すと止められない。昨年の世界選手権・蘇州大会で女子シングルスで平野早矢香を下したマテロバも粘り強く、侮れない選手だ。ランキングで見れば、日本よりは格下なのだが、初戦ということもあり、リオ五輪代表に内定している福原愛、石川佳純、伊藤美誠の3人で手堅く勝ち星を奪い、幸先の良いスタートを切りたいところだ。

戦力データ分析
日本vs.チェコ
★★★★☆ 選手層  ★★★☆☆
★★★★★ 戦型の幅 ★★☆☆☆
★★★★☆ 経験   ★★★☆☆
★★★★☆ 安定感  ★★☆☆☆
★★★☆☆ 爆発力  ★★★☆☆

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17歳、浜本由惟の初出場なるか?

 この日2試合目は、同26位のブラジルとのグループリーグ第2戦。両国は過去5大会で対戦がなかった。
 
 15年ワールドチームカップ準々決勝では福原愛、石川佳純らが不出場ながら3−0で快勝している。今夏、五輪を控えるブラジルは22歳のグイ・リン、20歳のクマハラら若手が中心の布陣。身体能力の高さとパワーを武器に、両ハンドドライブでアグレッシブに攻めてくる。特に成長株のクマハラは過去に石川佳純に勝利したこともある要注意選手。しかし、まだ経験は少ないため、勢いに乗る前に押し切りたい。世界選手権(団体戦)が初出場の若宮三紗子、浜本由惟のデビューがあるとすればこのブラジル戦か。

■戦力データ分析
日本vs.ブラジル
★★★★☆ 選手層  ★★☆☆☆
★★★★★ 戦型の幅 ★★☆☆☆
★★★★☆ 経験   ★★☆☆☆
★★★★☆ 安定感  ★★☆☆☆
★★★☆☆ 爆発力  ★★★☆☆

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水谷、丹羽に相手エースの撃破を期待

 世界ランク3位の日本男子は、グループリーグ初戦で同20位のベラルーシと対戦する。過去5大会における対戦成績は日本の1勝0敗。12年世界選手権・ドルトムント大会のグループリーグで対戦し、ストレートで勝利を収めている。

 ベラルーシのエースは世界ランク8位のサムソノフ。39歳を迎えた大ベテランだが、1月のITTFワールドツアー・ドイツオープンでも決勝に進出するなど、その実力は衰えていない。選手層は厚くないため、2番手以下の勝負になれば日本が圧倒的に有利。2点起用(編注:5試合目までもつれた際に、計2試合に起用される選手)が予想される水谷隼、丹羽孝希のいずれかが前半でサムソノフから勝利し試合を優位に運びたい。

■戦力データ分析
日本vs.ベラルーシ
★★★★☆ 選手層  ★★☆☆☆
★★★☆☆ 戦型の幅 ★★☆☆☆
★★★★☆ 経験   ★★★★☆
★★★★★ 安定感  ★★★☆☆
★★★☆☆ 爆発力  ★★☆☆☆

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