41と17、土屋征夫のこだわり 甲府の背番号にまつわるストーリー
人生のターニングポイントとなった17歳
今年42歳を迎える土屋征夫は、背番号にこだわりを持っている 【(C)J.LEAGUE PHOTOS】
「練習生で入って最後に契約してもらったから、空いていた番号だったと思う」
ヴァンフォーレ甲府で現在も背負う41に対する思い入れも強いが、ヴィッセル神戸に移籍して3シーズン目の2001年から12年間背負った17への思いも強い。人生の重要なターニングポイントとなった年齢でもあり、好きな数字でもあった。
「高校時代はヤンチャで、3年生に進級するのが危うかった。当時の担任の先生がものすごく面倒を見てくれたお陰で、3年間で卒業できた。その先生がいなかったら今はない。それが17歳のとき。神戸で17をつけていたハ・ソクジュさんが韓国に戻ることになってから、望んで17をつけた」(土屋)
それから38歳まで、神戸→柏レイソル→大宮アルディージャ→東京Vと移籍したが、17はレギュラーナンバーであり続けた。
「スポーツ選手のやめ方はいろいろで、いい時にやめる人もいれば、最後まで突き進む人もいる。でもそれは代表クラスやメダリストといったトップ中のトップの話で、俺はそういうレベルに絡んでいない。ある時から『いつやめるか』も考えなくなった。やれなくなったら辞めるだけ。
40歳を超えたら、若い頃よりはやめることを受け入れやすいと思う。子供が5人もいて家族が多いのに、嫁さんに全部やってもらっているから家族といる時間を増やすのもいい。俺のことを『鉄人』って呼んでくれる人もいるけれど、本当の『鉄人』は俺の嫁さん。俺が単身で甲府に住んでいるから、家庭のことは『私が何とかするから』と言って全部やってくれている」
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