【DRAGONGATE】土井ダーツの“お年玉”マッチは大熱戦に 来月の後楽園でユニット解散マッチが決定
土井ダーツによる“お年玉”マッチに会場は大盛り上がりとなった 【横田修平】
メインイベントでは昨年末最後の後楽園大会で決まった「土井ダーツ・スペシャル10 人タッグマッチ」が行われ、ドリームゲート王者・鷹木信悟とCIMA、望月成晃らがタッグを組み、YAMATO、ドン・フジイ、“ハリウッド”ストーカー市川らと戦う、“お年玉”感満載の一戦となった。
スト市、お約束の“秒殺”で再試合!?
スト市はお約束の秒殺。そして再試合に 【横田修平】
一方の相手チームは、ヴェルセルクのYAMATOとサイバー・コングの2人、フジイ、市川、戸澤陽というメンバー。やはりこちらもヴェルセルクとほかの3人で分かれた。しかし、それよりも“気になる点”が市川。会場からも「秒殺されたら……」という雰囲気があったが、案の定、最初のリングインの瞬間、望月から顔面蹴りを食らい、早々に3カウント。
あまりにもあっけない幕切れに、会場からは大ブーイング。そして市川自身もさすがにこれはまずいということで、「後楽園のみなさん、すみません。さすがに新年1発目、メイン、こんなんじゃ終われないですよ!」と懇願すると、チームメートの戸澤も「何してくれてんねん! 終わってもうたやないか! でも、後楽園のみなさん、これで終わりじゃないと知ってますよね? 再試合じゃ!」と観客を煽り、一度控室に戻ろうとした相手チームをリングに戻し、再試合となった。
怒り心頭の王者・鷹木が終止符
スト市はドリームゲート王者・鷹木を追い詰める瞬間もあったが、最後は鷹木に逆転された 【横田修平】
そこからは10人が入り乱れての展開となると、Gammaの唾攻撃、YAMATOのナルシストポーズ、戸澤の優しい高速チョップ、望月の股間へのかかと落とし、サイバーの2人まとめてのラリアットやブレーンバスター、市川が誤爆のナックルパートを受けるなど、定番のムーブが満載となる。そしてCIMAは、市川の耳、触覚をもぎり取ると、さらには鷹木がマスクをマスクをはぎ取ってしまい、頭の形が露わになってしまう。
またYAMATOと戸澤のダブルショルダータックルが神田に決まると、2人そろってナルシストポーズ。さらに、YAMATOがCIMAにドロップキックを食らわせてからナルシストポーズをとると、そこからポーズを真似する連鎖が続き、神田、戸澤、Gamma、サイバー、CIMA、市川(ナルシストではなく、歌舞伎ポーズ)、望月、フジイ(ナルシストポーズからの四股)、そして鷹木の番となったが、鷹木は拒否し、会場から大ブーイング。それを見かねた中川レフェリーが鷹木を場外に落とし、代わりにナルシストポーズ。これにはYAMATOが大激怒となった。
ふざけた展開に怒り心頭だった鷹木が、試合を決めようとターゲットを市川に絞る。エルボーやパンピングボンバーを食らわし、カウントに入ったが市川が意地を見せカウント2で返す。さらに攻撃を狙った鷹木だが、Gammaの竹刀攻撃、望月の意図的な三角蹴りの誤爆、そこに市川のジャーマンが決まるが、鷹木はカウント2でぎりぎり返す。さらに戸澤の高速ジャーマンなども食らう鷹木だったが、両軍入り乱れての展開の中から、やはり市川をとらえ、ラストファルコンリー、メイドインジャパンを決めるが、これも市川がカウント2で返す。しかし、最後はパンピングボンバーで戸澤を打ち抜き、熱戦に終止符を打った。
ディア・ハーツvs.モンスター・エクスプレスの解散マッチが決定
モンスター・エクスプレスに恨みのある鷹木は戸澤を挑発 【横田修平】
これに同調して“土井ダーツ”の主催者・土井がマイクを持つと、「モンスターよ、お前ら外国人がいてのユニットとちゃうんか? ウーハー・ネーションもリコシェもおらんのに、どこがモンスターや! お前らはそこらのあんちゃんだよ。なんの魅力もない」と皮肉。さらにその矛先は別ユニットのディア・ハーツにも広がり、「お前らも(B×B)ハルクあってのディア・ハーツだろ? (ハルクが長期欠場しているから)存在価値ないだろ」とユニットを否定する。
土井はディア・ハーツとモンスター・エクスプレスの解散マッチを要求 【横田修平】
その言葉を聴いた土井は今度はモンスター・エクスプレスの意志を確認しようとするが、T−HAWKは前ユニット・ミレニアルズの解散経験もあり、断固拒否。しかし土井が「大体なモンスターよ、お前ら、しゃちみたいなお荷物抱えてるから、せっかく解散の提案してやっているのに」としゃちほこBOYを引き合いに出すと、これにしゃちほこBOYがつっかかり、マイクを握ると「そこまで言われて俺だって黙っていないぞ。確かに最近の俺はユニットに甘えて結果も残せていない。試合をすれば、逆に足を引っ張っていたかもしれない。でもな、そこまで言われたら跡には引けねえんだよ。お荷物はお荷物なりの言い分があるんだよ。俺は自分を変えるために、ディア・ハーツとの解散マッチ、やってやるから」と、提案を受けると宣言した。
渋々、解散マッチに2ユニットだが、ともに次回の後楽園大会での勝利を誓った 【横田修平】
この決定を聞いて土井は満足顔でリングを去ると、ディア・ハーツの望月は「ハルクが帰ってくるまでディア・ハーツは守る。覚悟しておけ」と言い残して退場。リング上はモンスターのメンバーのみが残ったが、しゃちの心情を悟った吉野正人は「しゃちはしゃちなりに開幕戦(1月9日、京都・KBSホール)でヴェルセルクに秒殺されて、再試合になってもフォールをとられて、1日に2試合負けたんだよ。それにこの後楽園で馬鹿にされて、黙っているわけにはいかず、悔しい思いがあるのは分かっている」としゃちの態度を擁護する。さらに「暗くなってもしょうがない。解散は決まってないんだから、勝てばいいんだよ。勝つしかないよ」と改めて勝利への意気込みを示した。これに戸澤やT−HAWKも同調し、最後はしゃちほこがマイクを握って「来月の後楽園は解散マッチ、男を見せたいから、何とかユニットを守りたいと思います」と宣言し、大会を締めた。
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