【ノア】丸藤GHC奪回も杉浦がまさかの鈴木軍入り みのる、王座陥落もノア侵攻継続を宣言

高木裕美

丸藤がみのるを破り9カ月ぶりに至宝を奪回

宿敵みのるを破り9カ月ぶりにGHCヘビー級王座を奪回した丸藤だったが… 【横田修平】

 プロレスリング・ノア旗揚げ15周年記念大会「DESTINY 2015」が23日、東京・大田区総合体育館で開催され、満員となる3210人を動員。今大会ではノアvs.鈴木軍によるGHC4大タイトルマッチが実施され、劇的な結末を迎えた。
 メインイベントのGHCヘビー級選手権試合では、丸藤正道が鈴木軍大将の鈴木みのるを破り、9カ月ぶりに至宝を奪回。しかし、試合後には予想もしない裏切り劇に見舞われた。

変形タイガーフロウジョンでみのるにトドメ

虎王5連発からの変形タイガーフロウジョンでみのるを撃破 【横田修平】

 丸藤は今年3月にみのるに王座を奪われ、5月のリマッチでも完敗。しかし、「グローバル・リーグ戦2015優勝」という実績を引っ提げ、ついにリベンジの機会を得た。みのるは特別立会人の小橋建太さんに見せ付けるかのように挑発ファイトを連発。30分を超える激闘となると、KESの2人が花道から飛び出し、試合をブチ壊そうとするが、丸藤が身をもって阻止。みのるがこれまでフィニッシュとしてこだわってきたスリーパーからのゴッチ式パイルドライバーを懸命に防ぐと、お返しとばかりにツームストンパイルドライバーを炸裂。さらに虎王5連発からの変形タイガーフロウジョンで、ついに“王様”を玉座から引きずり下ろし、ベルトを腰に取り戻した。

歓喜から一転…盟友・杉浦が丸藤を裏切り

新王者となった丸藤を襲撃した杉浦は鈴木軍入りを表明 【横田修平】

 歓喜にむせぶノアファンの前で、丸藤は感謝の気持ちを何度も口にするが、そのハッピーエンドが悲鳴に変わった。練習生としてノアを旗揚げから支えてきたはずの盟友・杉浦貴が突如丸藤を襲撃。オリンピック予選スラムでマットに突き刺すと、Tシャツを破り捨て、新たに鈴木軍Tシャツを着てみのると握手。鈴木軍入りを表明した。
 この緊急事態に、フリー参戦中の潮崎豪が「ノアの力になりたい」と右手を差し出すも、観客の拒絶反応を感じた丸藤は握手を拒否。激動の2015年、そしてノアの15年間を振り返りつつ、「もうオレは負けない。2016年はもっと明るい運命にする。みんなをいい形で裏切りたい」と、今のノアを支えるメンバーたちで新たな16年目の歴史を築いていくと語った。
 一方、まさかの裏切りに「知らねぇよ」ととぼける杉浦に対し、みのるは「おい、勝ったからって終わると思うなよ。テメェらの悪夢はまだまだ続くんだ。言っただろう、跡形もなく消し飛ばしてやる」と侵攻継続を宣言した。

みのる、王座陥落もノア侵攻継続を宣言

王座から陥落したみのるだが「テメェらの悪夢はまだまだ続くんだよ」とノア侵攻継続を宣言 【横田修平】

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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