キム監督、劇的勝利に「大変な試合だった」 プレミア12準決勝・日本戦後コメント
日本に逆転勝ちし喜ぶ韓国ナイン 【写真は共同】
先発の大谷翔平が7回1安打無失点、11奪三振の好投を見せ、韓国打線を封じ込んだが、3点リードの9回に、2イニング目に入った則本昂大がつかまり、3連打で1点を失うと、3番手・松井裕樹が押し出し四球、4番手・増井浩俊がイ・デホにレフト線へのタイムリー二塁打を浴び、逆転を許した。
試合後、韓国のキム・インシク監督は「野球は最後まであきらめなければこういうこともあると感じました。大変な試合だった」と劇的な逆転勝ちを振り返った。
イ・デホ「9回は後輩たちにやる気があった」
キム監督 まずうれしく思います。今日、感じたことは野球は最後まであきらめなければこういうこともあると感じました。大変な試合でしたが、9回の最後まで何が起こるか誰にもわかりません。追いつめられても逆転できる、ということを感じました。
イ・デホ 今日、勝つことができて本当にうれしく思います。9回は後輩たちにやる気があったと思います。私も後輩たちに負けないようにもチャンスをつなげていきたい、という思いがありました。
――この試合ですが、2006年のWBCの勝ち(8回にイ・スンヨプの逆転2ランで勝利)と比べてどう思いますか?
キム監督 もちろんその時もうれしかったですが、今日の試合は完全に抑えられていました。大谷、松井もわれわれには厳しい相手でした。しかし、最後まであきらめなかったことで勝利を勝ち取ったと思います。3点差とされましたが、これ以上の失点はダメだと思っていましたが、われわれも無失点でしのぎました。06年も勝利できたのでうれしかったですが、今日も劇的な勝利だと感じています。
――決勝打を打った増井と相性が良くない(今季、公式戦は4打数4三振)ということは頭にありましたか?
イ・デホ はい、はじめからフォークが来ると感じていました。球種をしっかり待つことができたので、最終的にはいい結果になったと考えています。
――9回の代打攻勢、何か指示はあったのでしょうか?
キム監督 もちろん大谷が投げていた時は素晴らしい投手ですので、そこに押されてはいけないと感じていました。フォークとストレートという2つの素晴らしい球を投げていました。若いカウントから甘い球を逃さずに打てという指示を出しましたが、大谷にはうまくいきませんでした。
ただ、大谷の速い球への対応をしたので、則本や、松井はそれよりは少し球速が落ちますので、それがうまくいったのだと思います。日本も素晴らしい試合内容にしてくれたと思います。
(代打起用については)チャンスがあれば使おうと考えていました。最終回までチャンスがなかったのですが、オ・ジェウォンとソン・アソプが代打と考え、オ・ジェウォンが出塁すれば、ソン・アソプを送ろうと思っていました。結果、いい流れになったと思います。
――もし、キム監督が日本の監督だったら8回で大谷を代えますか?
キム監督 その部分については日本の監督が知っていることですので、わたしたちが相手の投手の継投について言うことはできません。そのチームの監督だけが知っていることです。
――優勝へ大きな峠は越えたともいますが、最後の試合への覚悟を?
キム監督 野球というこの競技は誰にも予測することはできません。勝とうという気持ちはありますが、今日のように強者が弱者に負けることもあります。最後まで最善を尽くしますが、やってみなければわかりません。
イ・デホ 私は最善を尽くします。選手は最善を尽くすためにここに来ました。選手は大変ですが、一生懸命頑張って残り9イニングに最善を尽くします。
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