ウリウリの全弟マカヒキが★7つを獲得 東京組からはオークス馬候補も登場!

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競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 ディープインパクトを所有していた金子真人オーナーゆかりの血統から、素質馬マカヒキが圧巻のデビュー勝ち。そして、東京ではスケールの大きな走りで牡馬を圧倒したアグレアーブルに、オークス馬の相アリ!

全姉にウリウリ、素質は重賞級 マカヒキ

好時計でデビュー勝ちを収めたウリウリの全弟マカヒキ 【撮影:日刊ゲンダイ】

10/18(日) 京都5R 2歳新馬 芝1800m外
マカヒキ 牡 馬体重:506kg
★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕
騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)友道 
生産:ノーザンファーム
父:ディープインパクト
母:ウィキウィキ(フレンチデピュティ)

 1週前追い切りでは栗東CWで5F64秒9と圧巻の時計をマーク。時計以上に動きの良さも目立ち、その血統も相まって戦前から評価はかなり高かった。実戦では、道中でやや気合いを付けながらの追走だったが、好位は確保。直線で軽く仕掛けると、後はほとんど馬なりで快勝。ブレのない芯の入った走りで、力強い蹴り返し。全体の時計、上がりのラップも優秀で、重賞レベルは間違いない。

馬体診断
 筋肉量が豊富で500キロ超の大型馬ながら仕上がりはバッチリ。マイル以下が主戦場の全姉ウリウリよりも、胴や繋には余裕がある分、距離適性は2000mまでは十分にこなせる範囲だろう。ただ、それ以上の距離となると微妙かもしれない。完成度が高い馬体のデキだが、初戦時に鼻出血を発症していたのが気掛かり。
 
血統診断
 全姉のウリウリは1200mのCBC賞と1600mの京都牝馬Sの2つの重賞勝ち。その下の全姉は未勝利だが、その上の全姉エンドレスノットも1200〜1600mで計4勝。基本的にはマイル以下、長くても1800m位で結果を出す血統だ。父と母父フレンチデピュティとの相性は抜群で、母父ストームキャットの次に勝ち星の多い組合せ。秋華賞勝ち馬のショウナンパンドラを筆頭に、アヴニールマルシェ(東スポ杯2歳S2着)、カミノタサハラ(弥生賞1着)の兄弟達などがいる。

馬券の狙い目→距離は2000mまでがベター。最も適性がありそうなのはNHKマイルCか。

オークス馬輩出の斎藤誠厩舎から アグレアーブルに大物の相

東京の新馬戦で牡馬相手に快勝したアグレアーブル 【撮影:日刊ゲンダイ】

10/17(土) 東京5R 2歳新馬 芝1800m
アグレアーブル 牝 馬体重:486kg
★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕
騎手:岩田康 厩舎:(美)斎藤誠
生産:ノーザンファーム
父:マンハッタンカフェ
母:プリティカリーナ(Seeking the Gold)

 1週前追い切りでは古馬OP馬に先着と、牝馬らしからぬ内容で抜群の動きをみせていた。レースでは向正面で安全に外へ持ち出して進路を確保。直線では外から進出し、しぶとく粘る2着馬と馬体を併せると、そこからグイともうひと伸び。手前をコロコロ替えていたように、実戦を経験したことでの上積みもかなり期待できるはず。

馬体診断
 パドックでは落ち着きのある周回で気性的な問題はなさそう。とにかくバランスの良い馬体で、父マンハッタンカフェらしさがよく出ている。仕上がり過ぎず、かつ仕上がっていて、特に後肢の筋肉の張りが素晴らしい。柔軟性に富んだ身のこなしで、距離はもっとあった方が持ち味が生きてくる。オークス向きの1頭。

血統診断
 母は目立った成績こそないが、祖母Ile de Franceは米GI3着馬。その祖母の弟にBernardini(プリークネスSなど米GI3勝)がいる良血。本馬の半兄アンタラジーはディープインパクト産駒で、新馬戦でサトノクラウンの2着、東京の芝1600mで現在2連勝中とまだまだ出世の見込める素材。父がマンハッタンカフェに替わったことで、距離適性はより中距離よりになったと見ていいだろう。

馬券の狙い目→東京や阪神の外回りなど、ユッタリ運べる条件。現時点の評価ではオークスで上位争いするだけの素質アリ。

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競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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