ウリウリの全弟マカヒキが★7つを獲得 東京組からはオークス馬候補も登場!
競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック
全姉にウリウリ、素質は重賞級 マカヒキ
好時計でデビュー勝ちを収めたウリウリの全弟マカヒキ 【撮影:日刊ゲンダイ】
マカヒキ 牡 馬体重:506kg
★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕
騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗)友道
生産:ノーザンファーム
父:ディープインパクト
母:ウィキウィキ(フレンチデピュティ)
1週前追い切りでは栗東CWで5F64秒9と圧巻の時計をマーク。時計以上に動きの良さも目立ち、その血統も相まって戦前から評価はかなり高かった。実戦では、道中でやや気合いを付けながらの追走だったが、好位は確保。直線で軽く仕掛けると、後はほとんど馬なりで快勝。ブレのない芯の入った走りで、力強い蹴り返し。全体の時計、上がりのラップも優秀で、重賞レベルは間違いない。
馬体診断
筋肉量が豊富で500キロ超の大型馬ながら仕上がりはバッチリ。マイル以下が主戦場の全姉ウリウリよりも、胴や繋には余裕がある分、距離適性は2000mまでは十分にこなせる範囲だろう。ただ、それ以上の距離となると微妙かもしれない。完成度が高い馬体のデキだが、初戦時に鼻出血を発症していたのが気掛かり。
血統診断
全姉のウリウリは1200mのCBC賞と1600mの京都牝馬Sの2つの重賞勝ち。その下の全姉は未勝利だが、その上の全姉エンドレスノットも1200〜1600mで計4勝。基本的にはマイル以下、長くても1800m位で結果を出す血統だ。父と母父フレンチデピュティとの相性は抜群で、母父ストームキャットの次に勝ち星の多い組合せ。秋華賞勝ち馬のショウナンパンドラを筆頭に、アヴニールマルシェ(東スポ杯2歳S2着)、カミノタサハラ(弥生賞1着)の兄弟達などがいる。
馬券の狙い目→距離は2000mまでがベター。最も適性がありそうなのはNHKマイルCか。
オークス馬輩出の斎藤誠厩舎から アグレアーブルに大物の相
東京の新馬戦で牡馬相手に快勝したアグレアーブル 【撮影:日刊ゲンダイ】
アグレアーブル 牝 馬体重:486kg
★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕
騎手:岩田康 厩舎:(美)斎藤誠
生産:ノーザンファーム
父:マンハッタンカフェ
母:プリティカリーナ(Seeking the Gold)
1週前追い切りでは古馬OP馬に先着と、牝馬らしからぬ内容で抜群の動きをみせていた。レースでは向正面で安全に外へ持ち出して進路を確保。直線では外から進出し、しぶとく粘る2着馬と馬体を併せると、そこからグイともうひと伸び。手前をコロコロ替えていたように、実戦を経験したことでの上積みもかなり期待できるはず。
馬体診断
パドックでは落ち着きのある周回で気性的な問題はなさそう。とにかくバランスの良い馬体で、父マンハッタンカフェらしさがよく出ている。仕上がり過ぎず、かつ仕上がっていて、特に後肢の筋肉の張りが素晴らしい。柔軟性に富んだ身のこなしで、距離はもっとあった方が持ち味が生きてくる。オークス向きの1頭。
血統診断
母は目立った成績こそないが、祖母Ile de Franceは米GI3着馬。その祖母の弟にBernardini(プリークネスSなど米GI3勝)がいる良血。本馬の半兄アンタラジーはディープインパクト産駒で、新馬戦でサトノクラウンの2着、東京の芝1600mで現在2連勝中とまだまだ出世の見込める素材。父がマンハッタンカフェに替わったことで、距離適性はより中距離よりになったと見ていいだろう。
馬券の狙い目→東京や阪神の外回りなど、ユッタリ運べる条件。現時点の評価ではオークスで上位争いするだけの素質アリ。