ディープ産駒レプランシュの末脚に★6つ レーヴディソールの一番仔にも高評価

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

最後方から大外一閃! 他馬をゴボウ抜きしたレプランシュ 【撮影:日刊ゲンダイ】

 先週土曜の新潟では、ディープインパクト産駒のレプランシュが、最後方から他馬をゴボウ抜きして新馬勝ち。そして日曜の札幌では、幻の三冠牝馬・レーヴディソールの初仔、アラバスターがデビュー戦を見事に飾った。

最後方からゴボウ抜き! 末脚◎のレプランシュ

8/15(土) 新潟5R 2歳新馬 芝1800m外
レプランシュ 牡 馬体重:466kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:内田博 厩舎:(栗) 高野
生産:ノーザンファーム
父ディープインパクト
母レディドーヴィル(Fasliyev)

 道中最後方から大外を回って直線一気。まるで競馬ゲームを見ているかのような、鮮やかな勝ちっぷり。レースの上がり3Fが33秒5に対して、本馬の上がりが32秒4。2歳馬とは思えない脚力である。道中のラップをみても明らかにスロー、逃げ馬も2着に残っている。外の馬場の良い部分を通ったからこその数字でもあるが、評価すべき勝ちっぷり。

馬体診断
 460キロほどの馬体とは思えないような幅のある馬体。パドックでもユッタリと長いストロークで周回していたことから、急かされない新潟の外回りはピッタリだったのだろう。現時点での完成度は高いが、ややオットリした性格なのか、反応の鈍い面が実戦で出た。レースを経験したことでその辺が良くなれば。

血統診断
 母は独でのGIII勝ちなど英仏独で計6勝。祖母Mercalleは仏の芝4000mのGIカドラン賞の勝ち馬で、ファビラスラフイン(秋華賞)の母でもある。母父Fasliyev(ファスリエフ)は日本にも輸入された種牡馬で2歳時に5戦5勝ののち故障で引退。産駒はもっぱらダート戦や短距離戦での活躍が目立つ。母父に入って仕上がりの早さとパワーが上手く伝わった印象。

馬券の狙い目→早熟の可能性もあり、とにかく早い時期が勝負か。朝日杯FS向き。

幻の三冠牝馬の長男坊 アラバスター

8/16(日) 札幌5R 2歳新馬 芝1800m
アラバスター 牡 馬体重:476kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:菱田 厩舎:(栗) 松田博
生産: ノーザンファーム
父ハービンジャー
母レーヴディソール(アグネスタキオン)

 スタートは速くなかったが、二の脚で好位へ。残り800m辺りから早目に動いていく形。勝負所では外から2着馬のプレッシャーを受けていたが、直線ではシッカリと抜け出して勝ち切った。それほど強調できる勝ちタイムではないが、多少雨の影響もあって時計のかかる馬場だったか。まだ粗削りな部分もあり、伸びシロは十分。

馬体診断
 パドックで見た馬体にはまだ余裕があって、仕上がりは8分位に映った。ただ、トモの肉付きは良く、踏み込みも力強い好素材。やや長目で角度の深い繫はクッション性もバッチリで、初戦のレースぶりからは想像しづらいかもしれないが、瞬発力も十分に備えている。2000mくらいの中距離もこなせるが、マイルでも面白いと感じる一頭。
 
血統診断
 母レーヴディソールは無敗で阪神JFを制し、3歳時もチューリップ賞を4馬身差の圧勝。しかし、骨折で牝馬クラシックには出走できず。本馬が初仔となる。父はSS系との相性が非常に良く、全勝ち鞍のおよそ8割が母父SS系との配合によるもの。サンデーサイレンスの瞬発力と父の持つ持久力がよくマッチしている印象で、中距離戦が主戦場となる。

馬券の狙い目→ホープフルSや京成杯といった中山の2000m戦。マイル戦でも面白そうだが……。

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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