胸椎の可動域を広げてゴルフの腰痛を防ぐ ケガをしにくいトレーニング(2)

高樹ミナ

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【スポーツナビDo】

 ゴルフで多いケガのひとつが腰痛。「多少の痛みならば」と、ごまかしながらプレーを続けている人も少なくないだろう。

 腰に痛みを抱えないためにはどうすればいいのか。世界で活躍するトップアスリートの身体づくりから一般の人の健康管理まで幅広く手がけるアスレティックトレーナーの鈴木岳.さんに、ファンクショナルトレーニング理論に基づいたトレーニング法を教えてもらった。

ゴルフに多い回旋型腰痛

 ゴルフの動きはテニスと似ていて、身体をひねる回旋運動です。「股関節をひねる+腰椎(腰の後ろの背骨)は固定+胸椎(胸の後ろの背骨)をひねる」ことでテイクバックするのですが、このとき大事なのが股関節と胸椎の柔軟性。特に両手でクラブを握るゴルフの場合、肩の可動域が制限されてしまう分、胸椎をしっかりとひねらなくてはなりません。

 胸椎の動きは姿勢の良し悪しに影響されることが多いです。猫背の人は胸椎の動きが悪くなってしまうので、代わりに腰をひねってテイクバックをせざるを得ません。結果的に、腰を反らせてしまいます。これを代償運動と呼び、それによって起こる腰痛を「回旋型腰痛」と言います。

動きに適した関節と固める関節を意識する

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 関節には股関節のような「動きに適した関節」と、腰椎のような「固める関節」があり、身体を機能的に使うにはそれぞれの役割を明確に意識して同時に動かすことが必要。ゴルフでは「股関節をひねる+腰椎は固定+胸椎をひねる」動きがそれにあたり、うまくできないとパフォーマンスが上がらなかったり、回旋型腰痛などのケガをしやすくなったりするのです。

 また、股関節と胸椎を十分にひねるには、腰椎を固めておくことも欠かせません。腰椎を固めるには体幹の筋力が必要ですが、女性は体幹が弱いことがあり、スイング後に上半身がクラブの重さに持っていかれて腰をひねってしまい、腰痛になることが多いようです。

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著者プロフィール

1970年5月14日生まれ、千葉県出身。杏林大学外国語学部英米語学科卒業後、フリーアナウンサーからスポーツライターに。トライアスロンの取材を機に、2000年のシドニー大会で五輪を初経験。以降、04年アテネ大会、08年北京大会、10年バンクーバー冬季大会を現地取材する。16年オリンピック・パラリンピック招致委員会のメンバーとして招致活動に携わった経験をもとに競技はもちろん、それ以外の側面からも五輪の意義と魅力を伝える

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