胸椎の可動域を広げてゴルフの腰痛を防ぐ ケガをしにくいトレーニング(2)

高樹ミナ

トレーニング法「胸椎の動きづくり」

【R-body project】

(1)しゃがんだ状態になり、両手でつま先を引き上げて胸を張る。

【R-body project】

(2)左手を斜め後ろへ上げ、肩甲骨を寄せるようにして胸椎をひねるようにする。手を上げたポジションで3秒キープ。

【R-body project】

(3)続いて右手を斜め後ろへ上げ、同じように胸椎をひねる。手を上げたポジションで3秒キープ。これを左右交互に10回ずつ。背中が丸まらないようにするのがポイント。

ストレッチ法「身体後面の筋肉の柔軟性を高め可動域を広げる」

【R-body project】

(1)腰まわりのストレッチ。両肩を床につけ、仰向けに寝転ぶ。

【R-body project】

(2)左足を床と平行に保ったまま、反対側の手に向かってゆっくり振り上げる。最後はつま先が手につくくらいまでを目標にして3秒キープ×3〜5回。股関節からしっかりと振り上げるのがポイント。

【R-body project】

(3)続いて右足も同じように。

ファンクショナルトレーニングとは?

「ファンクショナル」は直訳すると「機能的な」という意味。ファンクショナルトレーニングは筋トレではなく、動きの質を上げるトレーニングのことです。関節生理学や機能解剖学に基づく効率的な身体の動かし方を身に付け、競技パフォーマンスを高めると同時にケガをしにくい身体を作ります。スポーツに限らず、人間のすべての動作の土台になるトレーニング法といえます。

<次回に続く>

鈴木岳.(すずき・たけし)

【朝日新聞出版】

アスレティックトレーナー、株式会社R-body project代表取締役。米国・ワシントン州立大学アスレティックトレーニング学科卒。帰国後、全日本スキー連盟フリースタイル(モーグル)チームの専属トレーナーとなり、2002年ソルトレークシティ五輪、10年バンクーバー五輪、14年ソチ五輪に帯同。06年トリノ五輪では上村愛子選手の専属トレーナーとして「team aiko」をサポートした。04年に東京・恵比寿に一般の人にトップアスリートと同じサービスを提供する施設「R-body project」をオープン。世界を舞台に戦うアスリートの身体づくりから一般の人の健康管理まで「身体のコンディショニングサポート」を行っている。11年にはR-bodyアカデミーを開校し、トレーナーの育成と地位向上にも努めている。金メダルラッシュに沸いた12年ロンドン五輪で選手団の公式トレーナーを務めた。

『ファントレ トップアスリートのトレーニングを自宅で!』

ロンドン五輪日本選手団の公式トレーナーが、トップアスリートも実践する「ファンクショナルトレーニング」理論に基づいたメニューを紹介。アスリートから高齢者まで、自宅での1日30分のトレーニングで、体のゆがみ改善、体幹力アップ、肩凝り・腰痛の解消、ダイエットを実現できます。

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著者プロフィール

1970年5月14日生まれ、千葉県出身。杏林大学外国語学部英米語学科卒業後、フリーアナウンサーからスポーツライターに。トライアスロンの取材を機に、2000年のシドニー大会で五輪を初経験。以降、04年アテネ大会、08年北京大会、10年バンクーバー冬季大会を現地取材する。16年オリンピック・パラリンピック招致委員会のメンバーとして招致活動に携わった経験をもとに競技はもちろん、それ以外の側面からも五輪の意義と魅力を伝える

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