ベッカムら御用達のドクターを訪問 30分の治療で効果を実感
【猿渡由紀】
アシュタンガヨガで筋肉痛に
デイビッド・ベッカムらL.A.ギャラクシーの選手たち御用達のスポーツドクターを訪ねた 【猿渡由紀】
アシュタンガは一般人が“ヨガ”という言葉から想像する、ゆるやかな動きを大きく超えたハードなものなので、ウエートリフティングやエアロビクス、自転車やランニングをやっていたころとは違うものの、筋肉痛からは逃れられない。
アシュタンガヨガの総本山でインドはマイソールにあるK・パタビ・ジョイス・アシュタンガヨガ・インスティチュートの現在のディレクターであるR・シャラート・ジョイスも、「New posture, new pain (新しいポーズを学ぶたびに、別の痛みが訪れる)」と言っているほどだ。
筆者も過去には、右肩や手首をおかしくしたこともあり、今はましだが、強烈に腰を後ろに曲げるポーズのために腰が慢性的に凝るなど、いろいろやっているのだが、今現在の一番の問題は、左肩。マッサージよりもっと効果的なものはないか、と思っていたところ、デイビッド・ベッカムをはじめとするL.A.ギャラクシーの選手たち御用達の、優れたスポーツドクターを紹介してもらう幸運を得た。
30分の治療後は劇的な変化が
治療室は日本的なセンスにあふれる、落ち着いた空間 【猿渡由紀】
アーバインにある浅野先生の治療室は、日本的なセンスにあふれる、落ち着いた空間。治療室には、ギャラクシーの選手との写真や、サインが飾られている。浅野先生は、優しくにこやかな、近づきやすい人柄。だが、会うなり、「僕の治療は痛いですよ」と警告された。
浅野吉隆先生(左)と奥様の由佳さん 【猿渡由紀】
しかし、30分の治療の後は腰が嘘のように軽くなり、何か問題があったことすら不思議なほど。もっとも重い痛みを感じていた左肩と腕も、完全に解消したわけではないが、相当に楽になった。
体の構造をしっかりと知ることの必要性
治療室はL.A.郊外のオレンジ郡アーバインにある 【猿渡由紀】
いくつか教えていただいた中で、一番、自分に必要だと思ったのは、体の構造をしっかりと知ることだ。先生いわく、「股関節はどこですか」と聞くと、違うところを指差す患者がとても多いのだという。自分でどこが痛いのか説明できないと、完璧な治療を効果的に行うこともできない。
「筋トレをしていても、どこに重点を当てているのか、本当に分かっているのかいないのかで、効果が違いますよ」というから、ワークアウトを熱心にするならば、そういう簡単な勉強にも、ちょっと時間を使ってみたほうが良さそうだ。さらに、浅野先生は、パーソナル・トレーナーやフィジカル・セラピスト、ヨガの先生や西洋医学の医師などとも協力しながらの治療を奨励する。そうすることで、患者のパフォーマンスを最大限に上げることが、彼の願いなのだ。
浅野先生は3カ月ごとに日本に帰国し、日本でも患者の相談を受ける上、セミナーも実施している。次回の東京訪問についての問い合わせは、drasano@gmail.comまで。その他の詳しい情報は、ウェブサイト(http://www.drasano.com/)へ。
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