ライバル・WBC韓国代表は投手陣に不安!?=打線の軸は日本お馴染みの3人
前回大会の2次ラウンドで日本戦に先発したチャン・ウォンサム。今大会はエース格の活躍が期待される 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
これが今回のWBC韓国代表の特徴だ。
投手陣ではこれまでに韓国投手陣の柱として活躍してきた3人の左腕(キム・グァンヒョン、ポン・ジュングン、リュ・ヒョンジン)がそれぞれ左肩痛とメジャー入りにより、代表を離脱。その穴をどう埋めるかが、ポイントになっている。
格不足を数でカバーする投手陣
チャン・ウォンサムは低めへの制球力と、カーブ、チェンジアップで打者のタイミングを外すのが特徴で、昨季は17勝で最多勝を獲得した。右打者に対してはリーグで最も多く、フライボールで打ち取っており、今大会でも凡打を誘えると存在感が増すだろう。前回大会では2次ラウンドの日本戦に先発。その登板についてチャン・ウォンサムはこう振り返っている。
「あの時は決勝ラウンドが決まった後の順位決定戦という、意味のない試合での登板でした」
チャン・ウォンサムはこの4年間での自身の成長を誇りに、今回は重要な試合で起用されることを期待している。
その他投手陣では、抑えの3人(オ・スンファン、チョン・デヒョン、ソン・スンラク)と昨季ホールド王の左腕パク・ヒス、チームでセットアッパーを務めたユ・ウォンサムを除く6人は、いずれもシーズン中、先発を務めている投手たちだ。今回の韓国は、先発陣の格が落ちる分、リリーフのスペシャリストよりも、先発ができる投手に人員を割いている。彼らはコンディションによって先発、中継ぎと起用法が変わってくるだろう。