<重賞レース分析>3歳ダート三冠前哨戦、京浜盃は枠順や馬格が明暗を分けるポイントに!

東京シティ競馬
チーム・協会
3月26日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第48回 京浜盃(JpnII)が実施される。
JRA所属馬を交えて争われる、3歳ダート三冠競走の前哨戦だ。第46回(令和5年)まではSⅡ競走として施行されており、昨年の第47回からダートグレード競走に昇格となった。なお、第1回が施行されたのは昭和53年。全日本的なダート競走の体系整備が行われる前から南関東地区の3歳クラシック前哨戦として親しまれてきた伝統あるレースだ。

レース情報
第48回 京浜盃(JpnII)
発走日程:2025年3月26日(水) 20:10発走
発走距離:1,700m

第47回優勝馬:サントノーレ号  【東京シティ競馬】

■伏兵が上位に食い込んだ例も少なくない

[単勝人気順別成績](過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[8-5-3-14](3着内率53.3%)、4~8番人気の馬は[2-4-5-39](3着内率22.0%)、9番人気以下の馬は[0-1-2-45](3着内率6.3%)となっている。上位人気グループの馬はそれなりに堅実だが、人気薄の馬にも注目しておいた方が良さそうだ。

■昨年は2頭の「JRA」所属馬が3着以内に健闘

[所属別成績](過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「地方」の馬は[10-9-9-97](3着内率22.4%)、「JRA」の馬は[0-1-1-1](3着内率66.7%)となっている。
なお、初めてダートグレード競走として施行された第47回(令和6年)は、「地方」所属馬のサントノーレが1着、「JRA」所属馬のアンモシエラが2着、「JRA」所属馬のハビレが3着となった。今後は「JRA」所属馬の好走例が増えてくるかもしれない。

■近年は内外極端な枠に入った馬が不振

[馬番別成績](過去10年) 【東京シティ競馬】

馬番別成績を見ると、1~2番の馬は[1-1-1-17](3着内率15.0%)、3~9番の馬は[6-5-7-52](3着内率25.7%)、10~16番の馬は[3-4-2-29](3着内率23.7%)となっている。
ただし、第42回(平成31年)以降の過去6年に限ると、1~2番の馬は[1-0-0-11](3着内率8.3%)、3~9番の馬は[5-5-5-27](3着内率35.7%)、10~16番の馬は[0-1-1-16](3着内率11.1%)である。近年の傾向を重視するならば、内外極端な枠に入った馬は評価を下げるべきだろう。

■前走時点での人気も見逃せない

[前走の単勝人気順別成績](過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[6-7-5-41](3着内率30.5%)、3番人気以下の馬は[4-3-5-57](3着内率17.4%)となっている。
なお、第44回(令和3年)以降の過去4年に限ると、2番人気以内の馬は[3-3-4-13](3着内率43.5%)、3番人気以下の馬は[1-1-0-19](3着内率9.5%)である。前走成績を比較する際は、当時の人気もチェックしておいた方が良さそうだ。

■馬格のある馬が優勢

[前走の馬体重区分別成績](過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の馬体重区分別成績を見ると、480kg未満の馬は[3-5-3-49](3着内率18.3%)、480kg以上の馬は[7-5-7-49](3着内率27.9%)となっている。
なお、第42回(平成31年)以降の過去6年に限ると、480kg未満の馬は[1-2-1-29](3着内率12.1%)、480kg以上の馬は[5-4-5-25](3着内率35.9%)である。小柄な馬よりも大型馬を高く評価したい。

■脚質も重要なポイント

[前走の最終コーナー通過順別成績](過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、9番手以内の馬は[9-10-10-83](3着内率25.9%)、10番手以下の馬は[1-0-0-14](3着内率6.7%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)となっている。
なお、第44回(令和3年)以降の過去4年に限ると、6番手以内の馬は[3-4-4-24](3着内率31.4%)、7番手以下の馬は[1-0-0-7](3着内率12.5%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)である。先行力が高くない馬は、疑ってかかるべきだろう。

TCKホームページではより詳しいデータも公開している。

<伊吹雅也>
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント