<重賞レース分析>3歳ダート三冠前哨戦、京浜盃は枠順や馬格が明暗を分けるポイントに!
JRA所属馬を交えて争われる、3歳ダート三冠競走の前哨戦だ。第46回(令和5年)まではSⅡ競走として施行されており、昨年の第47回からダートグレード競走に昇格となった。なお、第1回が施行されたのは昭和53年。全日本的なダート競走の体系整備が行われる前から南関東地区の3歳クラシック前哨戦として親しまれてきた伝統あるレースだ。
レース情報
第48回 京浜盃(JpnII)
発走日程:2025年3月26日(水) 20:10発走
発走距離:1,700m
■伏兵が上位に食い込んだ例も少なくない
■昨年は2頭の「JRA」所属馬が3着以内に健闘
なお、初めてダートグレード競走として施行された第47回(令和6年)は、「地方」所属馬のサントノーレが1着、「JRA」所属馬のアンモシエラが2着、「JRA」所属馬のハビレが3着となった。今後は「JRA」所属馬の好走例が増えてくるかもしれない。
■近年は内外極端な枠に入った馬が不振
ただし、第42回(平成31年)以降の過去6年に限ると、1~2番の馬は[1-0-0-11](3着内率8.3%)、3~9番の馬は[5-5-5-27](3着内率35.7%)、10~16番の馬は[0-1-1-16](3着内率11.1%)である。近年の傾向を重視するならば、内外極端な枠に入った馬は評価を下げるべきだろう。
■前走時点での人気も見逃せない
なお、第44回(令和3年)以降の過去4年に限ると、2番人気以内の馬は[3-3-4-13](3着内率43.5%)、3番人気以下の馬は[1-1-0-19](3着内率9.5%)である。前走成績を比較する際は、当時の人気もチェックしておいた方が良さそうだ。
■馬格のある馬が優勢
なお、第42回(平成31年)以降の過去6年に限ると、480kg未満の馬は[1-2-1-29](3着内率12.1%)、480kg以上の馬は[5-4-5-25](3着内率35.9%)である。小柄な馬よりも大型馬を高く評価したい。
■脚質も重要なポイント
なお、第44回(令和3年)以降の過去4年に限ると、6番手以内の馬は[3-4-4-24](3着内率31.4%)、7番手以下の馬は[1-0-0-7](3着内率12.5%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)である。先行力が高くない馬は、疑ってかかるべきだろう。
TCKホームページではより詳しいデータも公開している。
<伊吹雅也>
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