京都の地で上げた反撃の狼煙。昨季と同じ展開にさせなかったテコ入れと遂行力
ここまでは昨季の対戦と同じ構図だった。しかし、リーグワン初開催の京都で美酒を味わったのはホストチームの相模原DB。対東京SG公式戦で初勝利となった。
群雄割拠のリーグ戦も後半に差し掛かり、どのチームもフルメンバーで戦うことは難しくなっている。相模原DBは特にフォワードで負傷者が続出し、埼玉パナソニックワイルドナイツ戦ではアンコンテストスクラムが発生するなど厳しい状況が続いていた。
3連敗でチームは11位に下落。そんな状況で迎えた今節で、相模原DBが息を吹き返す。冷たい雨が降り注ぐ中、相模原DBの選手たちはアグレッシブな熱いプレーを見せた。フォワードのフィジカルバトルで優位に立つと、バックスが次々とボールを展開し、機先を制する。
後半、東京SGがラインアウトから流大が素早く中央に展開し、チェスリン・コルビがトライゾーンに飛び込む。そこから東京SGが反撃に転ずるも、相模原DBが要所を抑えるディフェンスで主導権を握らせない。
「いくつかのポイントでどちらが上回ったかで勝負が決まるような試合」(相模原DBのグレン・ディレーニー ヘッドコーチ)で、相模原DBは課題だったベーススキルにテコ入れし、セットピース、ブレイクダウンなどの局面で互角に戦った。
際立ったのはキックを使ったエリア取りの攻防。南アフリカ代表の両ウイングであるカートリー・アレンゼ(相模原DB)とコルビの空中戦も見どころの一つではあったが、後半はジャック・ストラトンがフェアキャッチを使ってエリアを挽回し、試合の流れを寸断。東京SGの攻撃フェーズが増えたところでターンオーバーする。
「後半スタートのトライから巻き返せると思ったのですが、そこからの時間もなかなかモメンタムがつかめませんでした」(流)
(宮本隆介)
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