<国内男子ゴルフ>岩田寛の3.11
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1月末から各所への寄贈を開始し、今月末に最後1か所を残すばかりとなった。
子どもたちが美味しそうにお肉や果物を頬張る様子や、とりどりのお花で楽しそうに花束を作る写真と共に、各団体から心のこもったお礼状も届いており、「みんな喜んでくれたようで良かったです。ほっこりしました」と、いつもクールな44歳の目尻も下がった。
こちらもまた「喜んでくれたと思う」と、孝行を兼ねることもできた。
貢献活動と並行し、2月には昨季賞金4位の資格で限定的な出場資格を得た欧州・DPワールドツアーの「ケニアオープン」に出場してきた。
「アフリカは初めて。お金を取られそうになったり怖かった」と危険を恐れて以降はいっさい街に出ず、ひたすらコースと宿の往復で試合に集中したが、残念ながら予選敗退。
「実力はまだまだ。課題もある」と今度は、次週20日ー23日に出場予定のアジアンツアー「インターナショナルシリーズマカオ」にむけて目下、地元・宮城県仙台で黙々と打ち込みを続けている。
言葉は少なめだが、40歳を過ぎてもなお無尽の練習量で、「今年はまずは1勝、海外でも勝ってみたい」と、ますますどん欲に目標を掲げる。
昨年のV時に「僕を応援してくれる人はあまりいないと思いますが…」などとスピーチするなど、本人にはあまり自覚がないようだが、本戦前のプロアマ戦を一般販売する今年の新規開催「前澤杯」では、岩田の指名料も高額で落札される人気ぶりだったそうだ。
「ありがたいですね…」と、精いっぱいの謝意を述べた。
普段のプロアマ戦でも「聞いていただければ、わかることならなんでもお教えします」というスタンスを貫くのは、「聞いていただいたほうが教えやすいし、勝手なアドバイスをして混乱させたくない」という気遣いから。
その分、「聞かれたことは一所懸命応じるつもりでいるので、なんでも質問していただければ…」と4月の開催にむけても、控えめにアピールをした。
きょう3月11日は、震災から14年目。
数日前に風邪をひいたが、きょうまでにしっかり回復し、今年も欠かさず練習コースの仙台カントリー倶楽部に向かった。
あの日、あの時、岩田は沖縄合宿からの帰路で、岩田を乗せた飛行機は、仙台空港の上空で旋回、きゅうきょ沖縄に引き返して難を逃れている。
毎年この日は、海を見下ろす練習場で、発災時刻に合わせて黙とうを捧げることを自分に課している。
昨年は、石川県でも大きな地震が起き、一昨日(9日)には、岩手県大船渡市の山火事がようやく鎮火。
各地で今なお続く災害や被害にも思いを寄せ、きょうも岩田は祈り続ける。
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