【スキー】安藤麻、今シーズン最後のW杯に挑む!アルペンスキーW杯女子スラローム第9戦

チーム・協会

日本チームからはただひとり、安藤麻が出場

先月23日にイタリアのセストリエールで行われた女子スラローム(SL)第8戦は、ミカエラ・シフリンがW杯通算100勝目を挙げ、W杯の歴史にその名を刻む、メモリアルなレースとなりました。
「SNOW JAPAN」日本チームは安藤麻(日清医療食品)選手と前田知沙樹(株式会社村瀬組)選手が出場、36番スタートの安藤選手が30位で今季日本チーム初のW杯ポイントを獲得しました。

2月のザールバッハ世界選手権24位に続き、セストリエールで30位の安藤麻選手、来季五輪の派遣推薦基準の項目(1)の②をクリアしました 【写真/Giovanni Pizzato】

3月9日、スウェーデン・オーレで行われる女子スラローム(SL)第9戦には日本チームはただ一人、安藤麻選手が出場します。
安藤選手は昨年1月1日の練習で負った左足首骨折の影響で、今季のW杯参戦は昨年末12月29日のSL第4戦センメリングからでした。
前田知沙樹、渡邉愛蓮選手の次、日本選手しんがり58番スタートでの「W杯復帰」はコース前半でコースアウト。
年明けのクラニスカ・ゴラは2本目進出まで0.34秒足らずの38位、フラッハウの第6戦は1本目23位で今季初のクオリファイなるも、2本目前半でポールに入りきれずコースアウトと、もどかしいレースが続きました。
しかし、ザールバッハ世界選手権前の韓国でのファーイーストカップで3連勝してFISポイントを更
新、47番スタートの世界選手権24位に続き、そのポイントが反映されたセストリエールで36番スタートから30位と結果を残したのでした。
これで、W杯スターティングリストも59位と60位以内に再び戻って、日本チームとしての出場枠を一つ増やしました。
安藤麻選手、自身今季最後のW杯となるオーレは2021年に28位、2023年に23位となっているゲンのいい会場で、世界選手権含め、3戦連続での順位獲得を期待します。

53番スタートの前田知沙樹選手は41位で2本目に進めず、今季目標としていたW杯での順位獲得はなりませんでした 【写真/Giovanni Pizzato】

セストリエールで2本目進出まで0.48秒だった前田選手、帰国後は菅平高原と白馬八方尾根でファーイーストカップ(FEC)3戦に出場、いずれも2位のスロベニア、ニカ・トムジック選手に0.90秒、0.73秒、0.83秒差つける圧勝で3連勝、ミニマムのFISポイント15.00を獲得して来季へつながる成績を残しました。
今季の最大目標、W杯での順位獲得はなりませんでしたが、来季につながる足固めはこれ以上ないほどに出来上がりました。FEC総合とSLチャンピオンとなった渡邉愛蓮選手と共に、来季のW杯での順位獲得、そしてミラノ・コルティナオリンピック出場への期待が高まります。

文:田中慎一郎
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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