セレッソ大阪【J1リーグ第5節 C大阪vs.名古屋】今シーズンのホーム初勝利を目指して臨む今節・名古屋グランパス戦。攻撃陣の躍動に期待

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【CEREZO OSAKA】

後半アディショナルタイムに同点に追い付き、連敗を2で止めた前節のアルビレックス新潟戦から中5日。セレッソ大阪は、ホームに戻り、今シーズンのホーム初勝利を目指し、名古屋グランパスとの明治安田J1リーグ第5節に挑む。

アウェイ連戦となった先週。第3節の柏レイソル戦は、第2節・湘南ベルマーレ戦で出た課題も生かして攻守に前向きな姿勢で臨むと、開始13分、北野颯太のゴールで先制に成功。その後も北野、阪田澪哉、柴山昌也と2列目のアタッカー陣が躍動し、追加点のチャンスを作った。ただし、2点目を決め切れずにいると、動きが落ちた後半、柏のサイドチェンジに対応し切れず、守備が崩れて2失点。悔しい逆転負けを喫した。続く第4節のアルビレックス新潟戦は、柏戦から先発4人を代えて臨んだ中、開始10分で2つの決定機を作るなど、右サイドのルーカス フェルナンデスを中心に良い入りを見せた。ただし、徐々に前からの守備が緩くなると、新潟に先制を許してしまう。それでも前半、1トップで先発した中島元彦がヘディングで同点ゴール。「プロになってからは初めてのポジションで新鮮な気持ちでプレーできている」と話す背番号13の今季2点目で振り出しに戻した。

【CEREZO OSAKA】

後半は劣勢の時間が続き、新潟に勝ち越しゴールを与えてしまうが、最後まで諦めずに攻めると、後半アディショナルタイム、この試合がJデビューとなった髙橋仁胡のペナルティーエリア内への進入からのクロスにラファエル ハットンが詰めて、土壇場で同点に追い付いた。この2試合、勝点こそ1に留まったが、様々な選手がプレーし、システムも柔軟に変えながら収穫と課題を得たことは、スタートしたばかりの新チームにとっては大きい。そうした競争の中から1週間のトレーニングを経て、どのような11人がピッチに立つか。今節のメンバーが楽しみだ。

対戦相手の名古屋は現在、1分3敗と勝利がなく、最下位に沈んでいる。とは言え、この時期はまだ対戦相手との兼ね合いもあり、一概に好不調を断定することはできない。長谷川健太監督が就任4年目となる名古屋にしても、ここまでは結果が出ていないが、タレントは豊富。特に前線には、永井謙佑、山岸祐也、和泉竜司と昨季までの主力に加えて、今シーズンはマテウス カストロに浅野雄也も加わるなど、質・量ともに潤沢に備えている。キャスパー ユンカーこそケガで離脱中だが、スピードとパワーを兼備するアタッカー陣には十分に警戒が必要だ。今季の失点パターンとしては、保持の途中で奪われて、前がかりになった背後のスペースを狙われる形が目立つだけに、今節もボールの失い方には細心の注意を払い、相手のカウンターを誘発させないボール運びを心掛けたい。もっとも、だからと言ってチャレンジを止めて無難な選択肢を取るのではなく、「前に人数をかけて、攻撃的な姿勢を貫く」(パパス監督)姿勢は変わらない。先制、追加点と畳み掛けていくことが重要になる。開幕から好調を維持する北野、ここに来て存在感を増している中島ら攻撃陣の躍動に期待したい。

開幕4試合を終えて、奪った得点はリーグ最多の9と攻撃力は発揮している一方、失点もリーグで2番目に多い8。4試合連続で2失点を喫するなど守備に課題を抱えていることは明白だが、そこを意識し過れば、攻撃の良さも出ない。前からの守備がきつくなった時にどう守るか、90分の中でどうコントロールするか、といった細部を微調整していくことは必要だが、「1試合を通して『前へ、前へ』の姿勢を発揮していきたい」と話す指揮官の求めるフットボールを継続していく姿勢が何より重要だ。今シーズン2勝目、ホーム初勝利を目指し、チーム全体で前に襲い掛かる「アタッキングフットボール」を展開したい。
(文=小田尚史)
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