カギはセットピースの安定。その重役を担うのは、相思相愛の二人のプロップ
明るいキャラクターでチームの盛り上げ役も担う金山忠次は、ここまで全試合に出場する貴重な存在で、プロップのやりがいをこう語った。
「セットピースはほんまに大事だと思うんです。ラグビーは全部セットピースから始まるので、味方に良いボールを供給できるように、トライにつながるサポートができるように、自分が体を張りたい。自分は目立たなくていいので、仲間が目立てるような動きをしたいと思っています」
昨季は体調を崩して満足にプレーできなかった梅本遥己は、プレーできる喜びを感じながら今季を過ごしている。そして、金山と同じようにセットピースの重要性を口にする。
「まずはスクラムを安定させることが僕らの仕事だと思っています。一人でも気を抜いちゃいけないし、8人のコネクトが大事ですけど、やっぱりスクラムはフロントだと思います。チームはいいアタックのオプションをいっぱいもっているので、スクラムとラインアウトが安定すれば得点にたくさんつなげていける。僕らの仕事が本当に大事だと思っています」
今季はセットピースがチームの強みになっている。それは彼らの力によるところも大きい。刺激し合い支え合いながら成長していく二人がチームのさらなる成長のカギを握ることも間違いない。
「梅ちゃん(梅本)のことは大学時代から知っていて、(対戦相手として)プロップなのに運動量があって機動力もあるイヤなヤツだなと思っていました(笑)。チームメートになってからは普段から一番一緒にいるし、スクラムも一緒に組むことが多いですけど、梅ちゃんと組んだら絶対に押されないという思いをもってやっています」(金山)
「お互いに高め合えている存在ですね。ダミアン(・カラウナ ヘッドコーチ)が来てフォワードもパスの回数が増えているので、ハンドリングが大事になる。だから二人でよく一緒に練習しています。前節に金山のパスがトライにつながって僕もうれしかったし、これからも高め合っていきたいです」(梅本)
8日のヤクルトレビンズ戸田戦も、活力に満ちたプロップたちに支えられ、SA広島は力強く前進し続ける。
(寺田弘幸)
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