練習試合ブレイブルーパス戦、見事な統率力で前日のリベンジ果たす!

チーム・協会

岸岡選手は前半の終盤に負傷交替するも、素晴らしいゲームコントロールでバックスでのトライを奪うきっかけを作った 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

80分固い攻守、そして山崎選手の4トライで試合を制す

3月2日(日)に東芝ブレイブルーパス東京との強化試合が行われた。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイは、前日に鹿児島県・白波スタジアムで同チームと2位浮上を賭けた一戦に惜敗している。
その翌日の試合となるこの強化試合はクボタスピアーズ船橋・東京ベイの練習グラウンドでキックオフした。
スピアーズは日本人選手を中心にメンバーを揃える。フォワードは堅実な仕事ぶりが売りの選手たちを置き、バックスでは9番岡田選手と10番岸岡選手の早稲田OBハーフ団が山﨑選手と根塚選手の決定力のある両翼へと繋ぐ布陣となっている。

春の陽気を思わせる晴天の中、ブレイブルーパスボールでキックオフした前半。序盤はブレイブルーパスのアグレッシブな攻撃で自陣を背負うも、これに耐えて脱出に成功する。そして、中盤でのディフェンスではテアウパ選手が相手に強烈なタックルでファンブルを誘いボールを奪う。
これで敵陣に入ったスピアーズは、前半6分にターンオーバーボールから中盤でフォワードが短いパスを繋いで堀部選手が抜け出すと、その後のラックからバックスがスピーディーに展開。左ライン際で山﨑選手がボールを貰い、先制トライを獲得した。

前半で3本、後半で1本の計4本のトライを奪った山崎選手。激戦区ポジションのウィングでの自身の存在感をアピールした 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

この日のスピアーズは、この序盤の攻防に代表されるようにとにかく全員のハードワークと一貫した統率力が全面に出た試合となった。

ディフェンスでは低いタックルと素早い起き上がり、アタックではフォワードがシンプルながらも相手に的を絞らせない突進で前に出れば、バックスが素早く前進力のあるランナーにボールを渡して攻撃の勢いを生み出した。

その後10分に相手に取り返されるも、モールを起点としたバックス展開から島田選手の絶妙なコントロールのキックを転がして山崎選手が16分にトライして勝ち越し。

その後も、何度かゴールラインを背負うピンチはあるも、固い守りでボールを奪い返し、28分に山崎選手が37分には途中出場した古賀選手がトライを決め24対7で前半を折り返した。

速さだけでなく強さも光った松下選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

ただこの終了間際のトライのきっかけを作ったプレーで岸岡選手が負傷により交替。
残り時間を司令塔を欠いた中で戦うことになるが、島田選手がスタンドオフの位置に入り、全員がそれぞれの仕事に加え、ほかのポジションもカバーする働きを見せ、この状況に対応した。

後半は10分に相手に追加点を許すも、18分のゴール前ラインアウトからすぐさまバックスが展開して山﨑選手がこの日4本目のトライを奪うと、30分過ぎにはフォワードが近場をついて青木選手がトライした。

スピアーズは、すべてのメンバーを投入して全員で80分を戦い、最終スコア34対21で勝利、前日の公式戦の悔しさを払拭する結果でノーサイドとなった。

オリー選手は怪我からの復帰戦、後半から出場し持ち前の運動量を見せた 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

フランヘッドコーチはこの試合を終え
「この試合を通して試合における強度の高さや容赦のない姿勢を感じ取ることができた。全員がハードワークしてこの結果を出したことで、いい形でシーズンの前半戦を終えることができ、今後の公式戦でだれが出場しても問題のない状態を作れたと思っている」
と選手に伝えた。

試合中は練習試合では珍しく、観客席からもクボタコールが聞こえ、ファンを含めてチーム全体で勝利しようという一体感を強く感じることができた。
シーズン後半戦はチームの底力が試される。スピアーズは、これからもチーム全員で勝ちに行く。

フルバックとして出場も、途中からはスタンドオフでもプレーした島田選手。安定したパフォーマンスを披露した。 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

フォワード陣は途中何度もチームのピンチを救った 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

次戦ホストゲームは3月22日(土)横浜キヤノンイーグルス戦!この試合でスピアーズは47年前の創部当初モデルの3rd.ジャージーを着用して戦います!イベント情報やチケット情報、見所などは以下のリンクをご確認ください 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

えどりくでの連戦となる第13節三菱重工相模原ダイナボアーズは、3月29日(土)12時キックオフ!当日のフードは「鍋パ」がテーマ!試合と鍋メニューであったまろう!イベント情報やチケット情報、見所などは以下のリンクをご確認ください。 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

文:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ広報担当 岩爪航
写真:チームフォトグラファー 福島宏治
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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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