松島幸太朗が復帰戦へ。『世界を駆けてきた男』が見せる“違い”
ここまでの9試合、4勝2分3敗と苦しい戦いが続く東京SG。後半戦からの巻き返しへ、やっとあの男が帰ってきてくれた。プレシーズン中の昨年11月に足を故障し、戦線を離れていた松島幸太朗。第6節では、48時間前の試合登録メンバーに入りながらも、試合直前にコンディション不良で離脱。今季リーグワン公式戦初出場がかなわなかったが、満を持して第10節に今季2度目のメンバー入り。ラグビーワールドカップ3大会出場の『世界を駆けてきた男』が今季初出場を目指す。
「久しぶりの公式戦、ワクワクしますね。僕にできること……ボールをどんどんもらいに行って、『アグレッシブ・アタッキング・ラグビー』をしっかり出していきたいです」
待望の復帰戦となる試合の意義を、小野晃征ヘッドコーチも次のように語る。
「見えないところでもハードワークを欠かさない選手なので、僕も松島のプレーを見るのが楽しみ。チームメートもファンも楽しみにしていたはず。今回はリザーブスタートですが、経験のある選手なので、フィニッシャーとしてゲームを締めてほしいと思います」
松島の復帰はチームの競争を促す上でも大きい。ここまで、松島に代わってフルバックで出場を続けてきた河瀬諒介は、この前半戦で大きく飛躍。『ディフェンス突破』ではリーグ1位の成績を残すなど、チームにとって欠かせない存在となっている。可愛い後輩の成長を、松島はどのように見てきたのか。
「河瀬はもともといい選手ですから、(ランキング1位に)驚きはないです。彼のランニングスキルは本当に高いですし、『そこを抜けるの!?』というところからも抜くことができる。全チームからターゲットにされる選手になっていくと思うので、その状況でどんなプレーを見せてくれるのか、楽しみです」
後輩の成長を頼もしく振り返りつつも、松島もまだまだ譲るつもりはない。
「ランニングスキルは同じくらいだと思うので、キッキングスキルでは違いを見せられれば。でも、まずはチームにフォーカスすることしか考えてないです。今節の相手は勝ち点も同じですし、どちらも譲れないものがある。最後は『本当に勝ちたい』という気持ちの強いほうが勝つと思うので、チームみんなで一つになってやっていきたいと思います」
(オグマナオト)
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