<NZオープン>比嘉一貴が覚悟の2イーグルで5打差の3位

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【V争いだ!】

豪州とアジア共催・JGTOパートナーシップ大会「ニュージーランドオープン Presented by Sky Sport」

■2月27日ー3月2日 ミルブルックリゾート(NZ)▼1日・大会3日目

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22年のJGTO賞金王が久しぶりにその本性をあらわした。
豪州とアジアンツアー共催の「ニュージーランドオープン by Sky Sport」の3日目。

比嘉一貴(ひが・かずき)が1日2イーグルなど9アンダーの「62」。
首位と5打差の3位タイに浮上した。

【賞金王の先制パンチ】

スタートの1番でさっそく先制パンチした。
494ヤードのパー5で、5番アイアンを持ち、220ヤードから7メートルに2オンに成功。幸先のイーグル発進した。

普段なら、逆にそのあと崩すパターンも多いと自覚しているそうだがこの日は、前日に一筋違いで逃し続けたパットが好調。

2番、3番とバーディを続けてすぐジンクスを払拭し、その後もチャンスを決め続けて17番パー5で2つめが来た。

カラーから、3打目のアプローチをチップイン。

その直前に、首位を独走する高君宅(コ・グンテク)が、12番のパー4でショットインイーグルした一部始終をすぐ近くの観客用スクリーンで目撃しており、「ただでさえ差があるのに…」と一瞬、茫然。

でも、すぐ「いっそう入れなきゃ、と」発奮。
覚悟の2イーグルでしがみつき、3位タイから最終ラウンドを迎える。

22年にJGTO賞金王に就いたあともアメリカ、欧州、アジアと積極的に外に出てきた。
なかなか結果に恵まれず、「苦労はしましたけど、賞金王になってからいろいろとチャンスをもらえたので。その経験が、今に生きています」。

今季は、すでにフィリピン(8位)とインド(5位)で試合をして賞金ランクは8位。
アマチュアとペアでプロアマ戦をしながら優勝を競う本大会も、アジアンツアー枠で出場する。
「一時期に比べたらストレスなくプレーできているし、いい状態であるのは間違いない」。

同じく、アジアンツアー枠で出場するJGTOメンバーの高(コ)とは5打差ついたが、この対戦構図には見覚えがある。

その年賞金王に就いた2022年9月の日亜韓3共催「Shinhan Donghae Open」で、最終日に首位との5打差を追い「65」で逆転。
亜・韓ツアーの強豪をまとめて封じた経験を持つ。

今年から本大会のV特典に加わった「全英オープン」の出場権にも燃える。
「思い切って、優勝を狙っていきたい。守らない。攻め続けます」。
小さな巨人の目が光った。

そのほか、決勝ラウンドに進んだ鍋谷太一(なべたに・たいち)米澤蓮(よねざわ・れん)は通算11アンダーで23位タイ。

木下稜介(きのした・りょうすけ)は通算10アンダーの32位タイ。
片岡大育(かたおか・だいすけ)は通算7アンダーの56位タイ。

石川遼(いしかわ・りょう)は通算4アンダーの65位タイからそれぞれ最終ラウンドを迎える。

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