首位攻防戦でキャプテンが復帰。タフゲームで見せる、磨きの掛かった守備

狭山セコムラガッツ 飯田選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

第7節ではルリーロ福岡をノートライに抑えるディフェンス力を見せつけて大勝した狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)。第8節もビジターゲームとなるが、敵地での試合はここまで3戦3勝と相性がいいだけに、不安要素は少ないだろう。今節の相手は首位のマツダスカイアクティブズ広島(以下、SA広島)。この試合で勝利すれば首位に立つことができる。リーグ中盤戦の山場と言えるだろう。

前回対戦で狭山RGは、立ち上がりの14分で3トライ3ゴールを許す苦しい展開に。その後、巻き返しを図って後半に逆転するも、残り7分でトライを奪われ再逆転を許し黒星となった。序盤にリードを許しても最後まで粘り強さを見せてきた狭山RGだが、ここまでの2敗はどちらも序盤にペースを握られていた。

大切な首位攻防戦を前に、キャプテンの飯田光紀は「現状で2位につけられている点でいえば、チームはいい状態をキープできていると思います。でも、コンタクトの強さやメンタル的な部分、そして前半の立ち上がりの弱さが目立つことも多いので、そこは改善していかなければいけない」と話す。その一方で今季、チームのテーマに掲げているディフェンス力強化の部分では、相手をノートライに抑える試合が二つあるのは成長の証と言えるだろう。飯田はこの点について「今季、力を入れている部分で結果が出るのはうれしいこと。いまの状態ならチームとして上のレベルでも通用するという自信にもつながっています」と胸を張る。

今季は試合中のアクシデントで二度の途中交代があり、その影響で出場できない試合もあった。ここ2試合も第5節での負傷の影響で欠場。それでも「ラグビーをやっていればけがはつきものですし、けがしたからといって落ち込む性格でもないので」と笑顔を見せた。

離脱していた期間で感じたのはチームの競争力向上だという。「全員が試合に出たいと必死に練習をしている。メンバーに選ばれなかったとしても、どうすればチームにコミットできるかを考えながら努力しているので、いい環境だと感じます」。

強力フォワードを前面に出して攻め込んでくるSA広島。相手の武器を封じるためにも、磨きが掛かるいまのディフェンス力をどう発揮するかが試合のポイントになるだろう。タフな試合になることは間違いないだけに、強いメンタルを持ち、強烈なタックルを武器とする頼れるキャプテンの復帰は、チームにとって心強いものとなるはずだ。

(松野友克)
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