今節のテーマは『One Shot』。中楠一期、少ない言葉に込めた決意

リコーブラックラムズ東京 中楠選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

ディビジョン1の戦いも、いよいよ後半戦へと突入する第10節。リコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)は3月1日、三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)と秩父宮ラグビー場で対戦する。

BR東京は先週末に行われた第9節で、東芝ブレイブルーパス東京と対戦。7トライずつを奪い合った乱打戦の末、1点届かず苦杯をなめた。

「あれだけキックも外れた。当日は責任を感じました」

そう話したのは、プレースキッカーを務める中楠一期。成功率40%に留まったゴールキックがいずれか一つでも入っていれば、展開も変わり手にする勝ち点は異なったかもしれない。

「自分でも(何が原因か)分からない。ここが(原因)、と思えていたら修正はできていたと思う。技術的に未熟なところ。メンタル的な問題なのかな」と、言葉少なにつぶやいた。

だが、過ぎた試合のことを考え続けるわけにはいかない。1週間後にはまた、新たな試合がやってくる。

「パフォーマンスを良くしたい、という思いしかいまはありません」

中楠は、前を向いた。

「準備の段階で10番としての仕事も多い。特にこのチームは、全員が器用にプレーできるわけではありません。みんなにどういうことをしてほしいのか、そのことを考えています」

プレースキッカーであり、スタンドオフでもある。

プレースキッカーとしての不調が、イコール、ゲームメーカーとしての不調につながるわけでは決してない。

「確実に良くなっているところはいっぱいあります。アタック面でのパフォーマンスは、今までよりも良かった。苦しみながらも成長できているかなって」

2試合連続、今季最多タイとなる7トライを生み出したゲームメークに自信をもった。

「シーズン後半戦も良いプレーをしたいし、ほかの14人が何をしなければいけないかを明確にできるような10番になりたい。みんなが自信をもってプレーできるよう、良い影響を与えたいです」

今節の試合テーマは『One Shot』。

昨季、一昨季と相模原DBとは1シーズンで2度対戦し、1度目は敗れ2度目でリベンジを果たすゲームが続いているが、今季のリーグ戦の対戦機会は交流戦での1度きり。

“ワンチャンス“でしっかりと勝ち切って、後半戦にはずみを付ける。

(原田友莉子)

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