【リーグステージ最終戦!!】川崎公式なのにどこよりも詳しい(!?)セントラルコースト・マリナーズプレビュー
2004年創設の比較的新しいクラブ
しかしながら、マーク・ジャクソン監督が率いるチームは後半戦に差し掛かっている2024/25シーズンで中位に苦しんでいる。ACLエリートも、第4節に上海申花と2-2で引き分けたのが唯一の勝点で、リーグステージでの敗退が確定している。昨年末、横浜F・マリノスにはホームで0-4の大敗を喫した。最大の要因と見られるのが、オーストラリア代表で長く主力を務めた、ディフェンスリーダーであるトレント セインズベリーの長期離脱だ。
そのセインズベリーは胸部のケガから復帰し、12月23日の試合から復帰、12月28日以降は元気にスタメンで出ており、キャプテンマークも任されている。守備統率のところは横浜FM戦での印象と大きく変わるかもしれない。4-4-2の3ラインをベースとするディフェンスを相手に、川崎フロンターレのクオリティがあればライン間をうまく使って相手のDFラインを下げさせながら、高い位置に起点を作って攻撃することが可能なはずだが、セインズベリーが中央を閉めており、最後のところはそう簡単には開かないだろう。そこをどう崩すかは試合の注目点だ。
要注意は背番号10のブラジル人FW
一度は2-2の同点に追いつくことになった2点目はボランチのアルフィー マッカモルントが縦パスをミカエル ドカに通し、相手マークを引き付けながら途中出場のFWベイリーへ。最後はブラントマンにラストパスが渡り、ボックス内の左側から決めるという形だった。オーストラリアのチームというと、ここ最近は丁寧にグラウンダーのパスをつないで攻めるイメージが強い。マリナーズもその例に漏れないが、フィニッシュのパターンとして一番多いのはサイドからのクロス。4-4-2の右サイドハーフを担うミカエル ドカはかなり中央に流れて、バイタルエリアでチャンスに絡んでくる。
サイドアタッカーの組み合わせにも注目
川崎フロンターレにとってはJリーグが開幕した直後に連戦が入る難しい時期の試合。長谷部茂利監督が攻撃面で川崎フロンターレらしさをしっかりと残しながら、いかに強固な守備を融合していけるかが、タイトル獲得のテーマになると見られる。マリナーズのビルドアップにいかにプレッシャーをかけて、自分たちの攻撃時間を増やしていけるか。そこからの崩しも大事だが、もう一つは攻守の切り替わりからのチャンスを逃さないこと。ここは長谷部監督としても伸ばしたいポイントだろう。マリナーズを相手にショートカウンターなど、トランジションを利用した攻撃がどこまで繰り出せるか。
(文:エル・ゴラッソ)
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