信じて、泥臭く。インターナショナルプレーヤーの指針
今季これまで全試合に先発出場。体を張ったプレーの数々が『タックル成功数99(リーグ4位)』という数字にも表れるリアム・ギルにとっては、昨季までプレーした古巣との初対戦でもある。「順位的にもお互いがターゲットにしている一戦。タフな、腕相撲のような(拮抗した)試合になるのではないか」と期待を込めた。
ニュージーランド代表89キャップのTJ・ペレナラ、そしてオーストラリア代表15キャップのギル。世界を知る二人がいま、勝利を呼び寄せるために必要だと口をそろえるのは「自分たちで自分たちを信じる」という言葉だった。「後半も一貫性を保ち続けること。そして勝てると信じること。このチームは長いこと優勝を経験していないので、勝てると信じられるような結果がやっぱり必要です」と説いた。だからこそギルは、プレーで『信じる力』を体現する。毎試合で見せるその献身的な働きは、BR東京が大切にする『泥臭さ』に、どこか通ずるものもある。
「東京サントリーサンゴリアス戦で、僕たちは勝てるんだというプライドを示すことができました。だからこそ『自分たちのプロセスを守れば勝利につなげていけるよ』、という声掛けを続けたい。『悪い流れは断ち切ることができるんだ』、ということを言い続けたいと思います」と話した上で「ペレナラと僕は、このチームにとってのインターナショナルプレーヤー。僕たちが毎週高いレベルを見せ続けて、そしてみんなを引き上げていけるような、そんなプレーが必要」と背筋を伸ばした。前節で課題に上がったのは、16を数えたペナルティの数。今週はノットロールアウェイやオフサイドに対する改善メニューを取り入れ、また不安定さのあったセットピースにも「かなり時間を掛けた」とギルは言う。
「1月、2月はシーズンの中で最も、ポジティブであり続けることが難しい時期でもあります。だから良いメッセージをしっかりと伝え続けること、『細かいところでは良い成果が出ているんだよ』と伝え続けることに注力しています」反省、のち改善。自分たちを信じ、BR東京は今週もまた立ち向かう。
(原田友莉子)
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