頼もしい男が待望の復帰。サム・ケイン対リッチー・モウンガが実現へ
秩父宮ラグビー場で迎えた第8節、4連勝を懸けた一番は、ともに東京都府中市を拠点にする長年のライバル、東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)との『府中ダービー』だ。
昨季の優勝チームであり、今季もここまでリーグ2位と安定感を誇るBL東京。しかも、直近の直接対決では3連敗中。いつも接戦ばかりの『府中ダービー』なだけに厳しい戦いが予想される中、これ以上ない頼もしい男が帰ってきた。昨年、ニュージーランド代表、オールブラックス100キャップの偉業を成し遂げたサム・ケインが第1節以来のメンバー入りとなる。
「ここ3週間はフルトレーニングができていたので、試合に出るチャンスを心待ちにしていました。BL東京とのコリジョンバトルは楽しみですし、ディフェンスやボールキャリーでもベストを尽くしたいです」昨季限りでオールブラックスを引退。今季から東京SGに専念し、昨季以上のパフォーマンスを期待されていたサム・ケイン。だが、第1節ではHIA(脳振盪)で途中交代。以降、ゲームから離れる形となり、サム・ケインを欠いたチームは序盤4ゲームを2敗2分と苦しんだ。
「脳振盪からは2週間で戻る予定でしたが、その2週間の間に別のけがをしてしまい、さらに時間が掛かりました。チームの結果が出ていない中、チームに貢献したい気持ちはあふれているのにゲームを見ているだけだったのはつらかったし、タフな時間でした」
復帰戦となるBL東京の中心にいるのは昨季のリーグワンMVPで、オールブラックスでチームメートだったリッチー・モウンガ。これ以上ないタフな相手となるのは間違いない。「リッチーはどの試合でも影響力が強く、さまざまな方法でインパクトを与えられる選手。勝利に結び付けるには、フォワード陣のパフォーマンスを上げることが重要ですし、リッチーが求めるクリーンなボールが出てこないように、ディフェンスで連係していく必要がある。といっても、リッチーにフォーカスし過ぎず、自分たち自身にフォーカスして最善を尽くすことが大事になります」
ファン待望の『府中ダービー』。世界を知る男たちのハイレベルな攻防から目が離せない!
(オグマナオト)
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