逃げ・先行が多そうな最終レース、逃げやすくて好成績な枠は?/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
大恵総合研究所 【佐賀支部】
今夜も20時40分までアツいレースが繰り広げられています。
その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。
3番人気以内は厚い信頼
競馬リポーターの大恵陽子です。
昨夜の最終レースは1~4着の馬は買っているものの、肝心の軸馬が6着。ぐぅの音も出ない結果となりました。
予想の仕方ひとつ、買い方ひとつと前向きに捉えて、今夜こそ的中を目指しましょう。
今夜の佐賀最終レースは特別な条件のつかない、一般的なC2クラスの1300mです。
同条件で行われた最終レースの直近1年の成績は下表。
単勝人気では3番人気以内の馬が複数頭、3着以内に入ったレースは9レース中7レースと大半を占めました。
また、位置取りを見てみると、1コーナーで6番手以下から差してきた馬が9レース中8レースで馬券圏内に入りました。
上位人気の信頼の厚さと、差し馬を軽視してはならぬ傾向が見えてきます。
今夜と同条件の最終レースの直近1年の成績 【表1】
逃げが好成績の枠は?
そうなれば、どの馬が逃げることができるのかがポイント。
そこで、まずは逃げの馬番成績を見てみましょう。
好成績なのは5番、9番、12番。
うち5番と9番は3着内率60%超え、12番は70%超えでした。
今夜は12頭立てのため、大外の11番が準ずると考えていいでしょう。
逃げの馬番別成績 【表2】
どの枠からが逃げやすい?
下表は各馬番から昨年、何頭が逃げたかという棒グラフです。
縦軸は頭数を表していて、概ね2番~7番から多くの馬が逃げていました。
各馬番から逃げた馬の頭数 【表3】
一昨年に兵庫から正式した青海大樹騎手
超短距離の900mでも逃げ切り勝ちをするほどのスピードの持ち主で、前述データの「多くの馬が逃げた」6番枠に入りました。
今回は青海大樹騎手が初騎乗。
そこで、青海騎手の脚質別成績を調べたところ下表となりました。
期間は、青海騎手が兵庫から佐賀に正式移籍した2023年3月1日から昨年末まで。
3kg減のある状態での移籍でしたが、意外にも逃げた回数も勝利数もそう多くはありませんでした。
今夜はすぐ外の枠に逃げ候補がもう1頭いますから、場合によってはやや控えた先行ポジションになる可能性もあるかもしれません。
その場合、この馬の走りからしてどうかですが、逃げた場合は青海騎手は6番枠だと1勝、2着1回で連対率40%というデータを付け加えておきます。
青海大樹騎手の脚質別成績 【表4】
では、気になる予想と買い目は?
また、高知からの移籍馬は移籍後の数戦において好走例が多く見られます。
その理由はおそらく…ですが、砂が深くて力を要する馬場で調教を行ってきたところ、高知に比べると走りやすい佐賀に来てスイスイ走れるようになるからだと考えます。
だから「移籍後の数戦で」好走例が見られるのだと思います。
同馬はまだ移籍2戦目。前走は直線で脚が上がってしまいましたが、3着には2馬身半差つけていました。ここでも何とか粘り込めれば。
②ハッピーギフトも前走タイムが優秀。
逃げ馬の直後で脚を溜め、4コーナーで内をすくって勝ちました。今回も内枠で、同じような競馬ができる可能性があります。
⑤アグリアスはこのクラスで堅実な成績。ホライゾネットを着けており、気性面の難しさが窺えますが、近4走と同じく出水拓人騎手が継続騎乗できる点は心強いです。
①ラッピングカラーズは移籍初戦の前走が2番手から4コーナーでスッといい脚を使って勝利。
上がり3ハロン38秒7はこのクラスでは速い脚です。
今回、ハイペースも十分あり得るメンバー構成のため、しっかりした末脚を使える点でも狙いたい1頭。
やや穴目では④コスモノート。
金沢から移籍初戦の2走前は4コーナーで先頭集団のすぐ後ろまでつけて、7着という着順以上に悪くない内容でした。
前走は4コーナーで挟まれ、グッと手綱を引いて後退し、9着。参考外でしょう。
昨夏は金沢Bクラスで連勝を果たした馬。ここで上位入着を果たしても不思議ありません。
堅実な③アップルキャンディ、前走は鐙が切れて参考外の⑥ハコダテノハナは逃げ馬にいい枠に入り、2走前が悪くないタイム。半年の休養明けながら3歳戦で4連勝した⑩ダンツパルスまで。
展開一つで多くの馬にチャンスがありそうなので、相手は手広くいきます。
買い目は3連複軸2頭で
②⑦-①③④⑤⑥⑩ 6通り
複勝④コスモノート
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文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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