注目の首位攻防戦。昨季の悔しい敗戦を勝利で上書きせよ

埼玉パナソニックワイルドナイツ 小山選手 【©ジャパンラグビー リーグワン】

埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)が2月9日、昨季王者の東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)とホストゲームで対戦する。昨季のプレーオフトーナメント決勝での惜敗から約9カ月。改革を進める埼玉WKにとって、進化を証明するための戦いとなる。

「記憶にないです。悔しさもある中で、(最終戦で)試合をじっくりと見返すこともなかったので……」。小山大輝は、こう振り返る。

昨季プレーオフトーナメント決勝は、激闘だった。一進一退のシーソーゲームとなった中で埼玉WKが後半28分に小山のトライで逆転に成功したが、再逆転を許して終盤戦へ。最終盤に埼玉WKの決勝トライが決まったかに見えたが、一連のプレーでスローフォワードがあり、無情のタイムアップ。2年連続の準優勝となった。小山にとってあの試合は、記憶から消去したいゲームなのかもしれない。

埼玉WKは主力の入れ替えがあり再編成を余儀なくされた中、蓋を開けてみれば一丸となった戦いを見せてリーグ唯一の6戦全勝で首位を走る。「ワイルドナイツは誰が出ても変わらない。数年間で積み上げてきた土台があるので、それを全員が理解してプレーできている」。スクラムハーフとして手ごたえを感じている。

第3 節と第4節はけがの影響で試合出場を“スキップ”したが、チームをスタンドから俯瞰することで新たな発見もあったという。そして代役で先発した萩原周のプレーからも刺激を受けた。「スタンドから観ることでチームをより理解することができた。萩原選手はパススキルが高く、彼のプレーを見て学ぶことが多くあった。お互いに高めていければと思う」。

今節は6戦全勝の首位・埼玉WKと5勝1敗の2位・BL東京との直接対決。昨季決勝の余韻が残る中でのキックオフとなる。「負けたくないのはもちろん、組織として成長できる場になる。フィジカリティーのところで勢いを与えないようにチーム全体でコネクトして戦っていきたい」

「受け身になるのではなくチャレンジャーとして戦っていく」と誓う小山は、思い出したくない敗戦を勝利という結果で“上書き”するためにBL東京戦のフィールドへ立つ。

(伊藤寿学)

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