部活動と就活の両立目指せ 大阪体育大学「キャリアフェスタ」 全2年生が4年生の体験談受講

大阪体育大学
チーム・協会
 全学生の約7割がクラブに所属する大阪体育大学では、学生がクラブ活動を続けながらも、就職活動にも意欲的に取り組めるよう、大学キャリア支援部が幅広い就活プログラムを用意している。その一つであるキャリアフェスタが2月7日(金)、2年生に全員参加を義務付けて開催された。就活を勝ち抜いて夢をかなえて内定を得た4年生の体験談・アドバイスを聞く場だ。

全2年生でぎっしりのキャリアフェスタ会場 【大阪体育大学】

 はじめに体育学部と教育学部の2会場に分かれ、全2年生がガイダンスを受けた。体育学部の剣道部男子監督・村上雷多講師(武道論)、教育学部の髙宮正貴教授(教育哲学)が「普段よりも目標への目線を高くして先輩の体験を聞き、未来への意識を高め、キャリアアップのためのヒントをつかんでほしい」とあいさつした後、学生はガイダンスを受けた。
 キャリアフェスタは、4年生28人が2人ずつ14教室に分かれ、進路を決めた理由・時期、学業・部活との両立、具体的な就職活動、後輩へのヒントや反省点などについて、午前・午後に計4回登壇し、「自分が2年生のころはコロナ禍の影響でこのような機会はなかった」「ラーニングコモンズ(学習支援室、チューター常駐のラウンジ)をめちゃめちゃ使った」などと話した。2年生は関心のある分野を中心に4教室で8人から体験談を聞き、課題を提出した。

各教室のブースで4年生が内定までの活動を説明した 【大阪体育大学】

 大阪体育大学生の特質として、企業の人事担当者、教育現場の管理職などから「非認知能力」の高さがひんぱんに指摘されている。「非認知能力」(non-cognitive skills)とは、点数や指標などで明確に認知できるものではないが、日常生活・社会活動で重要な影響を及ぼす能力を意味する。具体的にはコミュニケーション能力、リーダーシップ、粘り強さなどが挙げられる。変化に対して柔軟に対応でき、チームでの協力や効果的なコミュニケーションプロジェクトの成功に不可欠な資質だとして、ビジネスや行政、教育現場で近年、特に重視されている。
キャリアフェスタでも、静岡銀行に内定したサッカー部の伊藤颯汰さん(体育学部4年、浜松南)は「元気さやコミュニケーション能力など体大ブランドで周りと差別化できる」と強調。「内定者の懇親会に出席しても、他の学生と比べて体大生は一番明るいし、元気。学生のみんなが思っている以上に体大生の非認知能力は高い」と話していた。

伊藤颯汰さん(浜松南高校出身)=静岡銀行内定 【大阪体育大学】

島田美沙さん(汎愛)=大阪府警 【大阪体育大学】

井上拓己さん(彦根翔西館)=小林製薬 【大阪体育大学】

門林歩さん(堺東)=時事通信社 【大阪体育大学】

古谷健吾さん(高松工芸)=東京消防庁 【大阪体育大学】

高橋晃太さん(岡山理科大学附属)=住友林業 【大阪体育大学】

上田優斗さん(大阪桐蔭)=明治フレッシュネットワーク 【大阪体育大学】

樋口あゆみさん(有馬)=兵庫県・小学校 【大阪体育大学】

上田太陽さん(社)=西宮市消防局 【大阪体育大学】

宇津木美都さん(京都文教)=大学院進学 【大阪体育大学】

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