<国内男子ゴルフ>賞金総額約4億円 「ぶっ飛び」の前澤杯、その全容は?
会見に登壇したJGTO会長の諸星裕(もろほし・ゆたか)も、最初に本大会の開催案を聞いた際の驚きを、「ぶっ飛び」などと表現したように、その内容はどれもが斬新で、選手たちには昨年12月、2024年シーズンの全日程が終了した翌日に公表されたが、その説明会でも冒頭からみな、あっけにとられた。
本大会の発案者は昨年まで6回行われた日本開催(2020年は米国開催)のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」を起ち上げた、気鋭の実業家で経営家の前澤友作氏(株式会社カブ&ピース代表取締役社長)。
この日の会見同様に、選手への説明会でも「新しい風を吹き入れて、ゴルフ界に貢献したい」「経済を回していきたい」「今まで見たこともなかったようなゴルフトーナメントで盛り上げたい」などと力説し、下記4項目の大会コンセプトを示された。
①日本で一番開催期間が長い大会
②日本で一番賞金が高い大会
③日本で一番ゴルフ好きが集う大会
④日本で一番華やかな大会
その中で、選手たちはまず、4月14日から27日まで、と①の2週間にも及ぶ開催日程にびっくり。
その内訳は、14日から23日までがプロアマ戦で、本戦は24日から27日までというもので、実に10日間のプロアマ戦は、1組最大3人+帯同ゲスト最大3人までの計6人(6人未満、例えば1人の参加でも可)=1枠100万円でまずチケットを購入していただき、さらにオークション入札方式で、同伴プロを指名していただくという。
そして、こちらはコンセプト②にもつながるが、プロアマ戦の収益が本戦の賞金に充てられ、総額最大4億円で開催される。
またプロアマ・本戦共に、ラウンドガールが帯同するなどなど…従来のゴルフトーナメントの常識を打ち破るプランの数々には昨年末の選手説明会でもみな、前澤氏の一言一句に度肝を抜いていた。
同時に、選手からは質問や疑問も相次いだが、前澤氏の回答はどれも明朗かつ、選手たちへの敬意とゴルフ愛に満ちており、JGTO会長の諸星と共にこの日6日の会見に出席した同副会長の倉本昌弘(くらもと・まさひろ)も、「国内の男子ツアーは様々な課題を抱えている中、前澤さんには新しいビジネスプランを提案していただいた。我々にない発想は本当に勉強になる」と、感謝。
また、通算30勝の永久シード選手としても早々に大会にエントリーしたといい、「ぜひ、私を指名していただければありがたい」などと、さっそく入札制度のプロアマ戦をアピールしていた。
選手を代表し、6日の会見と合わせて石川遼(いしかわ・りょう)と清水大成(しみず・たいせい)がコースを視察。
石川は「明日にでも大会があるといってもおかしくないほど仕上がっていて、素晴らしい状態」と、絶賛した。
10日間に及ぶプロアマ戦についても「初めて聞いたときはびっくりしましたが、技術を磨けば磨くほど、喜んでもらえると思って励んでいきたい。プロの本気のショットを見せたい。良い2週間にできるよう頑張りたいと思います」などと意気込みを述べる一方で、「自分の選手としての評価基準が金額として示される、というのは経験がない。自分がファンの方々にどうみられているか。それが嬉しくもあり、残酷でもあり…」などと、オークションによる選手指名方式には戦々恐々。
清水も、「ヒヤヒヤしますし、自分としても選んでいただきたい気持ちがあります」と切に願いつつ、「男子プロの飛距離や技の魅力を間近で体験していただける貴重な機会。素敵な大会に出場させていただける喜びで今はいっぱい。みなさんと盛り上げていけるように頑張ります」と、声を揃えた。
なお、4月14日ー27日「前澤杯 MAEZAWA CUP」のプロアマ参加券、および本戦の観戦チケットは、共に3月1日正午より、公式ウェブサイトで販売を開始する予定です。
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