【スキー】ジャンプ男子 佐藤幸椰選手が2シーズンぶりW杯で19位 「この2年間の過程を考えると100点。挑戦は無駄にならなかった」

チーム・協会
 ノルディックスキーのジャンプ・ワールドカップ(W杯)が1月31日から2月2日までドイツ・ヴィリンゲンで男女同時に開催され、初日に混合団体、2日目に男女個人戦、3日目は男子個人戦が行われました。

 混合団体の日本は伊藤有希選手(土屋ホームスキー部)、小林陵侑選手(TEAM ROY)、高梨沙羅選手(クラレ)、二階堂蓮選手(日本ビールスキー部)が出場し4位。優勝はノルウェー、2位オーストリア、3位ドイツでした。

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ドイツチームの成績に関係なく毎シーズン超満員のヴィリンゲン大会 【全日本スキー連盟ジャンプチーム】

 2日目の女子個人第14戦は、高梨選手の7位が日本勢最高で、伊藤有希選手は12位、勢藤優花選手(オカモトグループ)が13位でした。

〇女子個人戦結果
7位 高梨沙羅
12位 伊藤有希
13位 勢藤優花
20位 丸山希(北野建設SC)
24位 一戸くる実(CHINTAIスキークラブ)

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 男子の1日目、個人第18戦は6選手がエントリーし4選手が本戦に進出。チーム最上位は小林陵侑選手の7位でした。 
 
 ヴィリンゲンはヒルサイズが大きくビッグジャンプが多く見られる会場で、1回目に小林朔太郎選手(雪印メグミルクスキー部)が最長飛距離146メートルをマーク。2回目に6位で進むと、順位キープとはいかなかったものの自己最高の25位に入り、2度目のW杯ポイント獲得となりました。
〇男子個人第18戦結果
7位 小林陵侑
24位 佐藤慧一(雪印メグミルクスキー部)
25位 小林朔太郎
30位 二階堂蓮

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 2日目の第19戦は6人全員が予選を通過、前日に続き日本勢トップは小林陵侑選手の7位でした。今季の日本チームはまだ表彰台がありませんが、7位の陵侑選手と3位の選手との得点差は7.3点、飛距離換算で約4メートル。表彰台は確実に近づいています。

 今大会で2シーズンぶりにW杯の舞台に戻ってきたのが、W杯で2勝を挙げている佐藤幸椰選手(雪印メグミルクスキー部)。昨季はW杯メンバーから外れ、9シーズン続けてきた世界最高峰の大会への出場が途切れることに。今季前半戦もW杯出場のチャンスはつかめなかったものの、下部大会のコンチネンタルカップで結果を出してW杯メンバー返り咲きを果たしました。1日目は予選敗退も、2日目の予選は18位で楽々通過。本戦では日本チーム2番目となる19位に入りました。
 
 2万3500人の大観衆の前で久しぶりのジャンプ。「作り出す会場の雰囲気をはじめ、緊張感がワールドカップにしかないものだとあらためて感じました」と振り返ると、「この2年間、ワールドカップで戦うためにチャレンジする日々でした。その過程は無駄にはなっていませんし、精神的に一段階強くなれたと感じています。この2年間の過程を考えると100点」。日本チームに頼もしい選手が帰ってきました!

〇個人第19戦結果
7位 小林陵侑
19位 佐藤幸椰
23位 二階堂蓮
27位 中村直幹(Flying Laboratory SC)
29位 小林朔太郎
43位 佐藤慧一

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試合に向けてシミュレーションを行う佐藤幸椰選手 【全日本スキー連盟ジャンプチーム】

 佐藤幸椰
「作り出す会場の雰囲気をはじめ、緊張感がワールドカップにしかないものだとあらためて感じました。この2年間、ワールドカップで戦うために必要な技術面を見直し、今まで取り組まなかった技術にもチャレンジする日々でした。結果的に見た目の変化はあまり感じられないかもしれませんが、挑戦した過程は無駄にはなっていませんし、精神的に一段階強くなれたと感じています。この2年間の過程を考えると100点。1試合目を無駄にしてしまった点で90点です。(今後も)与えられた舞台でベストパフォーマンスを発揮できるよう頑張りたい。個人としてはもちろん、日本チームとして来年の最大目標に向かっていけるよう頑張ります」
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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