D1唯一の6連勝。進化を遂げる25歳が、快進撃の立役者の一人

埼玉パナソニックワイルドナイツ エセイ・ハアンガナ選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)が第6節のホストゲーム・浦安D-Rocks(以下、浦安DR)戦に53対26で勝利した。勝ち点4に加えてボーナスポイント1を獲得。後半に浦安DRの反撃を受けたものの、前半のリードを生かして勝ち切った。

バイウィーク明けの埼玉WKは、ディラン・ライリーが欠場した上に坂手淳史がリザーブに回るなど主力数人を入れ替えながら臨んだ試合。その状況の中、エセイ・ハアンガナは開幕から6試合連続で先発出場し、セカンドローとして攻守にハードワークを見せるなど、チームは力強い戦いを実践した。

「メンバーが変わってもワイルドナイツの戦いは変わらない。それぞれが役割を果たすだけ。前半の立ち上がりに勢いが生まれたことが勝利につながった」

オーストラリア出身の25歳。2022-23シーズンは7試合に出場したが、荒削りな面もありメンバーに定着できなかった。2023-24シーズンはプレシーズンで結果を残して信頼を得ると、けがの影響もありフル稼働こそできなかったものの、シーズン序盤にはゲームキャプテンに抜擢されるなど新境地を開いて出場数を増やした。来日5年目の今季は飛躍のシーズンだ。

「自分自身のコンディションも上がっているが、チームが良い状態なので、それを自分のパフォーマンスに反映できている。的確な守備とフィジカルを生かしたボールキャリーの部分で、自分の役割を遂行するだけだと思っている」

今季は、堀江翔太が引退し、松田力也が移籍するなど戦力に変化があった。さらに今節は前節から6人の先発メンバーが入れ替わっていた。それでも埼玉WKは強さを維持している。

「コーチが入念に戦略を練り、トレーニングに落とし込んでくれている。これまでの関係性がチームをさらに強くしている。浦安DR戦もタフなゲームになり、フェーズを重ねられないシーンもあり、点差以上に難しいと感じた。課題のないゲームはないので、次へつなげていくだけ」

今節は守備のタスクを果たした上で、堅実なボールキャリーを遂行。後半27分には勝利を決定づけるトライを決めるなど攻守の貢献が評価されて今季初のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出された。

「ゲームを通じてハードワークに徹して自分の役割をやり切った先にプレーヤー・オブ・ザ・マッチがあった。まだシーズンは6試合が終わっただけなので、ここから個人としてもチームとしても成長していきたい」

埼玉WKはリーグ唯一の開幕6戦全勝で首位を独走する。急激な進化を遂げるハアンガナが、快進撃の立役者だ。

(伊藤寿学)

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