[NPB]今オフ各球団補強費

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チーム・協会

【[NPB]今オフ各球団補強費】

【これはnoteに投稿された2014からの青春さんによる記事です。】
年内に見た情報なんですが、「マイアミマーリンズがまだ1ドルも補強に使ってない」とか「ナショナルリーグ中地区のチームが今オフ費やした補強費用はMLB全体の補強費の中で僅か3%に満たない」などといったものを見ました。(今年に入ってからだとSEAの補強とSDの動きが話題ですね)

それで、NPBってあんまりそういう話しないよねって思いました。
年俸の非公表が議論されるようなリーグなので、そりゃねえわなって感じなんですが、チームに来期勝つ気があるかどうかを考える時、オフにばらまいた金を数えるのは必要な作業だと思います。

ってことで、今オフの補強費用を球団別に示していきます
一応ランキングにして出してみました。
※推定なので前後する可能性は大いにあります。

≪注意事項≫
※育成再契約は含めず
※育成契約は含める
※現役ドラフトは含めず
※トレードも含めず
※FA権行使者は残留の場合も金額に含める
※FA権保持のまま残留した場合は除く
※シーズン途中のエクステンションは含めない
(例・モイネロ、サンタナ、オスナ、グリフィン、ポランコなど)
※年俸換算ではなく契約総額を含める
※年数が明かされていない複数年は最低の2年を基準とする
※年俸が不明の選手は筆者の予想年俸(これまでの傾向を鑑み)



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今オフ補強額ランキング

1位・読売ジャイアンツ[73億7600万円]

★新戦力
マルティネス(4年50億)
甲斐拓也(5年15億)
キャベッジ(2.5億?)
田中将大(1.6億+α)、
石川達也(1600万)
☆エクステンション
ケラー(2億?)
バルドナード(1.5億?)
ヘルナンデス(1億?)

外国人の年俸は推定ですが、セ・リーグ優勝という結果からして全員上がると予想。グリフィンが複数年契約で残った事を考えれば、蓋を開けてみれば"複数年の大型契約だった"みたいな可能性もありますが、一先ずこの辺で計算しています。
それからキャベッジは保有権買取も含めるともう少し費用が掛かっていてもおかしくないでしょう。
何はともあれ久しぶりの大正義補強です。

2位・日本ハムファイターズ[27億6700万円]

★新戦力
福谷浩司(2000万+α)
ザバラ(6000万)
清宮虎多朗(700万)
古林睿煬(1.5+3年1.8億)
☆エクステンション
マルティネス(4年12億)
バーヘイゲン(3.5億)
レイエス(4億?複数年)

レイエスは年俸も契約年数も非公表なので、貢献度から見てアリエルマルティネスよりも高額だと判断し4億、そして2年で試算。
台湾からポスで古林を獲得し、パイプを維持しながら戦力補強。そのうえ他球団が確保しているプロスペクトと違いすぐ稼働できるらしい。
外国人を残留させたことや福谷浩司を安価で連れてきたことなど見事な手腕。上沢直之なんて必要ない。

3位・阪神タイガース[26億400万円]

★新戦力
デュプランティエ(1.18億)
ヘルナンデス(4700万)
ネルソン(1.35億)
楠本泰史(1800万)
アルナエス(300万)
コンスエグラ(300万)
☆エクステンション
ゲラ(3億)
ビーズリー(2.4億)
原口文仁(4000万)
大山悠輔(5年17億+α)

阪神タイガースって年俸全部調べたらわかるな。人気球団ですねえ()

筆者の贔屓。
ゲラが高い。それ以外あんま言う事無し。
大山を残したのは阪神フロントのプライド。つまり野手補強は無い状態でシーズンに入る。既存戦力にはその期待に応えて欲しい。
佐藤輝明さんお願いします。

4位・横浜DeNAベイスターズ[19億5510万円]

★新戦力
バウアー(9億)
岩田将貴(560万)
笠谷俊介(1200万)
☆エクステンション
オースティン(4.95億)
ジャクソン(2.4億)
ケイ(1.5億)
ウィック(1.5億)
ディアス(700?)

TAのクラブオプションを行使。ポストシーズン大活躍のジャクソンはじめ外国人の引き留めに成功。
極めつけはバウアー。この補強によって補強額ランキングも一気にジャンプアップしています。バウアーあるぞ、という動きはずっとあって、投手補強は控えつつも放出するというムーブをかましていましたので「なるほどな」という感じです。

5位・オリックスバファローズ[18億5600万]

★新戦力
九里亜蓮(2年4億)
遠藤成(500万?)
陳睦衡(7500+600万)
ディアス(8000万)
オリバレス(1.5億?)
☆エクステンション
エスピノーザ(2年9億)
マチャド(1.4+α)
ぺルドモ(1億?)

契約を延長した投手達はMLBからも声がかかるクオリティの投手陣。ここにしっかりと投資し引き留めに成功しました。
九里の補強はサプライズでしたが、台湾のプロスペクトも確保するなど立ち回りの上手さが際立っています。
打者ではディアス、オリバレスを補強。「Bクラス許せない補強」は相当で2025シーズンはリーグを荒らしそうです。

6位・福岡ソフトバンクホークス[16億8400万円]

★新戦力
上沢直之(4年10億)
張峻瑋(1.04億)
☆エクステンション
ヘルナンデス(2年5億)
ダウンズ(8000万?)

西の帝国のようですが思ったよりも補強の数自体は多くありません。
上沢直之の補強のイメージが大きすぎますね。
台湾のプロスペクトを確保しつつ、すぐにでも使える上沢を獲得。大型契約をしている外国人達にヘルナンデスを加え、着々と整備しました。
ダウンズは8000万と仮定していますが、2024年の契約が"半年で7500万"という契約でしたので1.5億の可能性もあります。2年目のクラブオプションがどう設計されているかですね。

7位・千葉ロッテマリーンズ[9億4900万]

★新戦力
石川柊太(3年6億)
ゲレーロ(9000万)
サモンズ(5000万?)
中村亮太(300万?)
パラシオス(300万?)
アセベド(300万?)
☆エクステンション
○ソト(2億?)

石川柊太争奪戦に勝利し、Roki Sasakiの穴埋めに成功。タイロンゲレーロを呼び戻すなど、「ようやっとる」オフの動きです。
佐々木朗希は台風みたいなもので、過ぎればまた新しいチームを作っていくしかありません。若手投手陣が一人立ちするまでにはまだ時間がかかりそうですが、レギュラーの年齢層的にこの2,3年が勝負なのは間違いない。
ポランコを複数年で残し、ソトも残留させました。優勝争いが待たれます。

8位・埼玉西武ライオンズ[7億1350万円]

★新戦力
セデーニョ(1.6億)
ラミレス(1.3億)
仲田慶介(700万)
黒木優太(1150万)
ウィンゲーター(1.2億)
ネビン(2.5億)
☆エクステンション
○ボー(3500?)

円安考えるとアギラールとネビンの期待値同じくらいなんかな

日本野球に慣れているセデーニョや一軍でやれるところを見せた仲田など積極的に動いた今オフ。ネビンの2.5億には驚きです。お金あるやん
てかネビンってそんなするんですね。40人枠に入って稼働してたのはやっぱり偉いのでしょうか。
まあアギラールなどワクワクする補強は昨年も行っていましたけどね。外国人でなんとかできる部分はやった感じです。あとは日本人野手がどれだけ覚醒できるか。

9位・東北楽天ゴールデンイーグルス[7億1300万円]

★新戦力
ハワード(1.5億)
今野龍太(2700万)
ヤフーレ(1.1億)
加治屋蓮(1600万)
蕭齊(1.03億)
☆エクステンション
○ターリー(1億)
フランコ(1.2億)
宋(9000万)

茂木の人的補償である小森も良い補強となりそうですね。

今年も日本の市場に転がっている選手に手を出す方針でした。
ヤフーレと加治屋は大型契約を打てない球団として、最善の動きに見えます
ターリー、フランコも1億前後の額で残し、台湾のプロスペクトも確保。本当ならちょっと前みたいに大金を使いたいのかもしれませんが、うまい立ち回りだと思います。

10位・中日ドラゴンズ[6億4800万円]

★新戦力
マラー(2億?)
ボスラー(1.5億?)
マルティネス(300万?)
三浦瑞樹(500万)
ウォルターズ(5000万?)
☆エクステンション
カリステ(5000?)
メヒア(5000?)
木下拓哉(7000/複数年)

木下は2年で計算しています。
実際は楽天よりお金を使っている可能性があります。
全然金額がわかりません。特にカリステやメヒアの年俸は見当がつかない。メヒアに1億とかは渋いですが払っている可能性もあります。
新戦力はこれまでの感じだと2億とか1.5億とかになりそう。
小笠原慎之介、マルティネスが抜け戦力以前に頭数が心配な投手陣。三浦をすぐ支配下にするにしても、マネジメント能力が試されます

11位・広島東洋カープ[6億1700万円]

★新戦力
ドミンゲス(9600万)
ファビアン(1.7億)
モンテロ(1.9億)
☆エクステンション
ハーン(4600+11500)

契約金と年俸が詳細に示されるの広島だけなんだよなぁ

広島にしては結構お金を使った印象。円安ですがMLBに近い外国人を獲得。
ビシエドや原口などファンベースでは噂されていましたが、外部補強は数人に留めました。
勿論新戦力が大コケすると見るに堪えない状態になるわけですが、5億くらい使ったわけですからね。フロントは満足しているはずです。

12位・東京ヤクルトスワローズ[5億4280万円]

★新戦力
ランバート(2.4億)
バウマン(1.5億)
鈴木康平(600万)
茂木栄五郎(2年1.4億)
佐藤琢磨(400万)
澤野聖悠(280万)

中日ドラゴンズに隠れて低迷しているヤクルト。今オフは精力的に動いています。前提として村上宗隆の放出は半ば決まっている状態。FAの茂木を迎え入れ対応しました。
補強総額としては12位ですが、直近2年間でMLB53登板のランバート、2023年にBALで60試合に投げた実績を持つバウマンをロースターに加えています。
そもそもサンタナとオスナにはシーズン途中での契約延長に成功しており、年間での補強総額はそれなりでした。

所感

中日がライデルマルティネスに40億払い、キューバが承認していたならばこのランキングはひっくり返っていたことになります。
それだけ大きなトランザクションでした。

日本ハムが補強にお金を使えるようになり、もはや金満球団に仲間入り。
贔屓としては電鉄会社がポケポケと殴り合えている状況に誇りを持てますね。|大物《だいもつ》に二軍球場も出来ましたしまた電車に乗って野球見に行きます。

日米で「戦力均衡」が叫ばれるオフでしたが、その点日本はどうなっているのか知りたくてこのnoteを書いたところもあります。
1位から6位はハッキリお金持ち球団ですね。というか上下で開きがあります。その上ペナントの順位も同じ様な感じという。

ヤクルトはサンタナとオスナにそれぞれ総額13~15億円規模の契約を提示しているので、このランキングの限りではないのですが、中日と広島が物足りなく見えます。
ランキング下位の球団の中で見て、ロッテのように在京のメリットも無いですしクリエイティブな動きをしているのをめったに見ない2球団なのですが、もうちょっとお金を使うオフに出来たかもしれません。

(選手の年俸というのは基本的に上がり続けるもので、現在の○億が飛び交うオフシーズンは健全です。野球界的にはある程度年俸が高い方が社会的にも意味を持ちますし。女に貢ごうが変な鞄を買おうがそれは勝手ですし。)

で、NPBの年俸はバカ高い選手が数名いるだけで、大多数の選手は12球団どこも頑張れば手が出るランクだと私は思っています
加治屋を1600万で獲得するのも木下を7000万で引き留めるのも、NPBの市場で出来る動きとして優秀ですし、ペイロール的にも許容範囲。
こういったデプス~レギュラークラスの選手を抱えながら、数億掛かるスター選手にアタックするのは12球団どこも可能だと思います

なのでファンの意見ですがもっとアタックして欲しい。FAまで掛かる年数や人的補償制度などが躊躇する要因となる事もありますが、オフシーズンにやれることを全てやって欲しいと思いました。
"使うべきところに投資をしその意味を具体的に説明する"フロントに求めたいですね。



あーそうっすねえ。ゲラ3億は高いっすよ。いやまあ200万ドルが円安でバグってるだけですけどねぇ。いやー、その支配力がね、あと左打者に対して投げるボールが無いんすよ。松山竜平には助けられただけっすよ。
フォアボールは少ないけどね、間違わないんだけど、いつ間違うかってハラハラするんすよ。もうセットアッパーよろしく頼みますよ!(半ギレ)

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