「自分にとっては本当に特別な試合。IWGPジュニアのベルトは“あの人”からひっぺがしたい」2月4日 (火)後楽園でデスペラードに挑戦! 史上最年少の“ジュニア二冠王”を目論む藤田晃生にインタビュー!
【新日本プロレスリング株式会社】
聞き手/鈴木佑
撮影/中原義史
■『ナッツRV Presents Road to THE NEW BEGINNING』
2月4日 (火) 17:30開場18:30開始
東京・後楽園ホール
※後楽園ホールビル1階の当日券売場では16:00より発売いたします。
★座席指定席券が完売となった場合は、立見券(お一人様 1 枚限り)を当日券売場で販売いたします。
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■ほかの人とは感覚が違うんですよね。言葉にするのが難しいんですけど、ゾクゾクするし、「この人ともっとバチバチやり合いてえな」って
【新日本プロレスリング株式会社】
藤田 前哨戦はそれほど多くないと思うんですけど、その数は関係ないというか、最初にデスペラードと当たったのがヤングライオン時代で、次が去年の『BEST OF THE SUPER Jr.』の公式戦(2024年5.13後楽園ホール)。そして今回がIWGPジュニアヘビーを懸けた戦いで、自分にとっては本当に特別な試合になります。
――藤田選手が新日本に入門した2021年頃、デスペラード選手はIWGPジュニアヘビーを初戴冠し、ジュニアのトップへと駆け上がりました。若手時代の藤田選手から見たデスペラード選手というのは?
藤田 試合内容やマイクアピールとか、プロ意識の高い選手だと思いました。鈴木軍が解散したあとも、自信とプライドが伝わってきましたね。
――若手時代などデスペラード選手との接点というのは?
藤田 若手の時は表に出ない所でも世話になった部分があって。その恩返しを込めて、タイトルマッチでブッ飛ばしてやろうって思ってます。
――逆に藤田選手がデスペラード選手にシンパシーを感じる部分はありますか?
【新日本プロレスリング株式会社】
――どちらも反骨心ムキ出しというか、攻防の波長が合っている印象を受けます。
藤田 メチャクチャ合いますね。向こうもプライドがあるでしょうし、おもしろくないかもしれないけど、自分は試合をしていてすごくシックリくるものがあって。
――新日本ジュニアは個性と実力を兼ね揃えた選手ばかりですが、藤田選手からするとデスペラード選手との試合には特別なものを感じると?
藤田 何か違うものを感じます。
――発信力のあるデスペラード選手は“口撃”も一つの武器だと思いますが、今回はそういった遺恨めいた王座戦ではないというか。
藤田 たしかにデスペラードのマイクは見ていてすごいなって思う部分もありますけど、きっと今回はお互いに「言葉よりも試合」っていうのを意識している気がしますね。憎しみとかはまったくないです。単純に勝ちたいし、あのベルトを獲りたいです。
■後楽園でデスペラードとタイトルマッチをやるっていうのは、最高のシチュエーションだと思います。
【新日本プロレスリング株式会社】
藤田 自分には新日本の野毛道場でやってきたプライドがあって、新日本が世界一だと思いますし、ジュニアのベルトだったらIWGPが世界一だと思ってるんで、そこは強いこだわりを持ってます。あと、あのベルトを巡る戦いを見てきて思ったのは、やっぱり持っている人によって色が変わるんだなって。たとえば高橋ヒロムだったら、vsヘビーも意識しつつ、ジュニアのすごさを見せつけるというか。
――デスペラード選手の場合はいかがでしょうか?
藤田 自分としては一番刺激されるものがありますね。噛みつきたくなるというか、あの腰からベルトをひっぺがしたくなる。
――藤田選手は今年の1.4東京ドームではロビー・イーグルス選手と共にIWGPジュニアタッグを初戴冠しました。IWGPを冠するベルトを初めて手にしたのは、感慨深さも大きかったですか?
藤田 そうですね、大きかったです。あの試合前から自分で「獲ったら最年少王者」ってアピールはしてたんですけど、年齢に関係なくIWGPのベルトを獲れるところまで来たっていうのは感慨深いものがありました。
――今シリーズ、22歳にしてIWGPジュニア2冠王のチャンスをつかんだわけですが、ここまで順調にキャリアを積んできているという手応えは?
藤田 いや、まったく満足はしてないです。 あぐらをかいたら終わりだと思ってますし、2冠獲ってから始まりだと思ってるんで。
――今回のIWGPジュニアヘビー挑戦までの経緯ですが、そもそも藤田選手は1.5東京ドームの「ルチャ・ガントレットマッチ」(8選手参加)でデスペラード選手をギブアップ寸前まで追い込むも、石森太二選手がカット。そして石森選手がダメージの大きいデスペラード選手を外道クラッチで仕留め、横取りするようにIWGPジュニアヘビーへの挑戦をブチ上げました。1.11サンノゼのデスペラードvs石森の王座戦は、どのようにご覧になりましたか?
――藤田選手の中でIWGPジュニアヘビーはデスペラード選手から獲りたいという気持ちが強いと?
藤田 強いですね。いままでのことを考えると、あの人からひっぺがしたいです。
――今回の決戦の舞台は、“聖地”後楽園ホールのメインになりました。藤田選手にとってはデビュー戦を行なった会場でもありますが、何か思うことはありますか?
藤田 レスラーだったら大事な試合は大きい会場でやりたいって思うのかもしれないですけど、自分はあのベルトを懸けてデスペラードとできるんだったら、こういう言いかたが正しいかは置いといて、どこでも戦う準備ができてるというか。
――デスペラード選手とIWGPジュニアヘビーを懸けて戦うということ自体が、最高のお膳立てだと。
藤田 でも、後楽園でデスペラードとタイトルマッチをやるっていうのは、最高のシチュエーションだと思います。去年の『BEST OF THE SUPER Jr.』公式戦でデスペラードと戦ったときも後楽園だったので。
【新日本プロレスリング株式会社】
藤田 追い込んだと言っても、そのときは向こうに一歩上、一歩上をいかれた試合だったと思います。こっちの攻撃をすかすことなく受けて受けて、最後はデスペラードが一枚上手だったという感じだったというか。
――懐の深さを感じたと?
藤田 感じたくはないですけど、感じてたんだと思います。でも、そのあとに自分はロビーさんと『SUPER Jr. TAG LEAGUE』を制し、IWGPジュニアタッグも獲ってるので。
――着実に進化を遂げていますよね。
藤田 デスペラードの視界にはしっかり入ってるでしょうし、あとは結果を残すだけです。
■1週間で2回タイトルマッチがあるっていうのは、自分の中でプレッシャーよりもこの上ない幸せ
【新日本プロレスリング株式会社】
藤田 1週間で2回タイトルマッチがあるっていうのは、自分の中でプレッシャーよりもこの上ない幸せというか。ほかの人ができないことをやれてるなっていう感じがたまらないですね。
――今回の王座戦2連戦について、TMDKのメンバーから何か言葉は?
藤田 まあ、普通に「がんばれよ」くらいです。TMDKはあんまり踏み込んで何かいう関係でもないので。その自由な雰囲気がTMDKらしさだと思いますし。
――ふだん、ロビー選手とは試合についてコミュニケーションを図ることは?
【新日本プロレスリング株式会社】
――ちなみに藤田選手以前に直近でIWGPジュニア2冠王だったのがロビー選手でした。
藤田 じゃあ、自分がデスペラードに勝ったら歴代の2冠王のタッグチームになると。それはそれでカッコいいですね(笑)。
――同門のザック・セイバーJr.選手も2.11大阪で後藤洋央紀選手とのIWGP世界ヘビー級王座戦が控えていますが、やはりメンバーの活躍には刺激を受けますか?
藤田 刺激を受けますし、意識してます。ヘビーとジュニアのトップのベルトが一つのユニットにあって、しかもその中に史上最年少の2冠王がいるのはおもしろいと思いますね。
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藤田 結果的にそうなるのが理想ですけど、今回は個人的な思いが9、ユニットへの思いが1みたいな感じです。そのくらい、デスペラードは特別な相手なんで。
――デスペラード選手の自分に対する言葉で、何か印象に残っているものは?
藤田 何かの記事か動画で見たんですけど、「あのキャリアであそこまで行けるヤツはこれから何年も出てこない」みたいなこと言ってたんですよね。でも、そんな感じで評価されたままだったら、デスペラードの上にはいけないと思ってるんで。
――デスペラード選手の自分への高評価は、向こうにどこか余裕があるからだと?
藤田 そんな感じですね。べつに下に見られてるとは思ってないんですけど、向こうのプライドを感じるたびに悔しくはなります。
■高橋ヒロムと被ると思われるのはイヤなんですけど、自分はジュニアのチャンピオンとして、vsヘビーも意識していきたいです。
【新日本プロレスリング株式会社】
藤田 いや、まったくないです。そもそも自分は“新世代”という言葉が嫌いで、プロレスは強いヤツが上にいく、それだけのことだと思っているので。たしかに世代を変えるのは大事なんですけど、それをそんな一言で片付けられたくないっていう思いは強いです。
――やはり藤田選手は反骨心の塊ですね。リング上で棚橋弘至選手を「オマエ」呼ばわりしてましたし(笑)。
藤田 そうですね(笑)。まあ、リング上は関係ないので。
――では史上最年少の2冠王に君臨したあと、何か見据えているものはありますか?
藤田 これは高橋ヒロムと被ると思われるのはイヤなんですけど、自分はジュニアのチャンピオンとして、vsヘビーも意識していきたいです。「ヘビーとジュニアでそれぞれのよさがある」とかではなく、やっぱりプロレスラーとして一番になりたいので。実際にシングルのベルトも獲ったら、またいろいろやりたいことが出てくるんだろうなと思いますけど、先を考えずいまは目の前に集中したいです。
――最後にこの王座戦に期待するファンにメッセージをいただければ。
【新日本プロレスリング株式会社】
(了)
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