「個人的な感情は二の次」。古巣との“決戦”で示す、挑戦を決断した意味
【©ジャパンラグビーリーグワン】
“大型連勝”を目指すトヨタV戦に向けて、「不思議な感覚。いつもどおりにはいかないかもしれない」と口にするのは、今季新加入の古川聖人だ。古川にとって、トヨタVは昨季まで5シーズンを過ごした古巣。それでも、古川はできるだけ自然体で古巣戦に臨むことを心がけている。
「僕はライザーズ(ノンメンバーの総称)も含めてメンバーを代表して臨むので、個人的な感情を抱くのは二の次です。自分に何が求められているか。自分の役割を遂行することにフォーカスして臨みます」
成長を期して決断した新天地での挑戦。動機の一つが沢木敬介監督や、主にフランカーのポジションでトップリーグ時代を含む公式戦通算100キャップを達成している嶋田直人の存在だ。
「こういう言い方をしてしまうと失礼にあたるかもしれませんが……」と前置きした上で、古川は決断の理由をこう明かした。
「イーグルスは沢木監督が率いるまではプレーオフトーナメントに進出できるようなチームではなかったですが、ここ2シーズンはプレーオフトーナメントに進出しています。チームとして上昇しているのは誰の目にも分かることですが、その理由はチームに来てみないと分かりませんし、沢木監督の下で自分も成長したいと思いました。また7番のポジションは嶋田選手を筆頭に日本人選手が務めているという印象が強く、僕自身もチャレンジできるのであれば、その環境に身を置くことでもっと成長できるチャンスをつかみたいと思ったんです」
“ワンクラブマン”のそばで学んでいる点は、味方へのサポートやブレイクダウンなど、目立たないプレーでもチームの勝利に貢献すること。「“仕事人気質”かもしれませんが、結果として数字に表れている」嶋田のプレーを肌で実感し、古川は「自分のレベルを一段階も二段階も上げていきたい」と先を見据える。
初の古巣戦は、古川が横浜Eのジャージーに袖を通した意味を示す決戦だ。
(郡司聡)
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