デビュー戦と復帰戦。強い思いを抱く二人が今季2勝目へすべてを出し尽くす

【©リコーブラックラムズ東京】

カンファレンスBでの対戦1巡目を終え、リコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)の戦績は1勝4敗。勝ち点5と全12チーム中11位で、カンファレンスAとの2カ月にわたる交流戦を迎える。

「メンバー入りできてとってもうれしいです。このチャレンジを楽しみにしています」と話すのは、今節のコベルコ神戸スティーラーズ戦がデビュー戦となるラズロー・ソード。オーストラリアの高校を卒業後、日本へとやってきた2003年生まれの21歳だ。

「兄(イジー・ソード、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が日本の大学でプレーしていたので、いつか一緒のチームでプレーすることが夢でした」と、来日の理由を語る。

強みは、193cm・105kgの体躯を生かした力強いボールキャリー。「僕にとってBR東京は、人生の中でとても大切なもの。ファミリーのような存在です。今週末は僕のすべてを尽くしたいと思います」。

またプロップのリザーブには、笹川大五が入った。2季ぶりのメンバー入り。左二頭筋の腱を断裂し手術を受け、およそ1年間をリハビリに充てた。

実戦復帰は、2週間前に行われたクボタスピアーズ船橋・東京ベイとの練習試合。3番で出場すると、結果を残し、今節のジャージーをつかんだ。

ファーストブロック(同カンファレンス内での対戦1巡目)では前半をリードして折り返すも、後半に逆転負けを喫した試合が3試合もあった。だからこそ笹川は、リザーブメンバーとして「チームにエナジーを与えたい」と意気込む。

「僕の取柄はパッション。ウォーミングアップからエナジーを与えたいですし、試合に出たら仲間を120%で鼓舞したい。そのためにも自分の仕事をしっかりして、エナジーにフォーカスします」

試合に出られなかったおよそ2年もの間、笹川を支えたのは家族にチームメート、そしてファンの存在だった。

「試合会場に行くたび、ファンの方々はずっと声を掛けてくれていました。やっとプレーをお見せできる。パフォーマンスで恩返しします」

キックオフは2月1日(土)12時。敵地・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で、今季2勝目をつかみ取りに行く。

(原田友莉子)
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