「浮上せよ!」サブマリンルーキー下川投手。ヤクルトの育成3位。1軍キャンプに抜擢。現役時代の高津監督と同じ変則右腕。支配下登録めざし大きくアピールを!

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チーム・協会
【これはnoteに投稿されたセイノさんによる記事です。】
「サブマリンルーキーに告ぐ。浮上せよ!」。ヤクルトの育成3位、下川隼佑投手(24)に大きなチャンスが舞い込んできた。来月に始まる1軍キャンプのメンバーに抜擢されたのだ。指揮官の高津臣吾監督も現役時代は変則右腕だった。下川投手には支配下登録をめざして大きくアピールしてほしい。2季連続5位と低迷中のツバメ軍団復活に貴重な人材だ。

下川投手は湘南工科大付属高から神奈川工科大へと進んだ。全国大会への出場経験はなく、独立リーグのBC新潟に入団する。プロ入りをめざしたが2年連続ドラフト会議で声がかからなかった。

下手投げの投手はプロでは少ない。貴重な戦力となるはずなのに。下川投手が落胆する気持ちはわかる。そんなサブマリン右腕に昨季、光が差す出来事が起こった。

所属している新潟が、プロ野球の2軍チーム「オイシックス新潟」となったのだ。下川投手はNPB(日本プロ野球機構)の選手たちと2軍の試合で戦えるように。自分を売り込むのに十分な機会だ。

2軍戦のマウンドに立つ下川投手。武器は最速137キロの直球やチェンジアップ。緩急をうまく使い分けて、イースタンリーグでリーグトップの102三振を奪った。

そして昨秋のドラフト会議でヤクルトから育成3位として指名された。「三度目の正直」で夢が叶った。

今月16日には、高津監督が下川投手のピッチングを視察。「1軍にいないタイプ。いないタイプと言うのは売りになる」と1軍に抜擢したのだ。育成選手の1軍キャンプは異例だ。大きなチャンスが舞い込んできた。

昨季、2軍戦を経験しているので、プロの試合に慣れていることもプラスに働いたのだ。高津監督も現役時代はサイドハンド。同じ変則右腕として期待が高まっている。

高津監督はチームの投手陣について「あと4、5枚ローテーションが足りない」と厳しく見ている。下川投手にとっては浮上するタイミングに違いない。

下川投手はどん欲だ。高津監督から伝家の宝刀だった「シンカーを聞きたい」と武器を増やす意欲に満ちている。

埼玉県の戸田球場で行っていた新人合同自主トレーニングを終えた下川投手。2月のキャンプに向けて「良い準備ができた」と順調に見える。

下川投手には、キャンプで大きくアピールして、支配下登録を勝ち取ってもらいたい。「サブマリンルーキーよ、浮上せよ」。下川投手が1軍マウンドに立つ日が待ち遠しい。
見出し画像:聴き屋のくみさん
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