痛恨の逆転負けの中にも確かな手ごたえ。学びを生かし、次節での2勝目を誓う
日本製鉄釜石シーウェイブス 河野選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】
花園近鉄ライナーズに先制トライを許した日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)だったが、すぐさま反撃に出ると、前半終盤にペナルティゴールで逆転。後半も先手を取り、残り5分の時点までリードを維持していた。ところが、最後の最後に規律が乱れたところから失点し、30対33の逆転負けを喫した。
後半36分、決勝トライを許すきっかけとなったペナルティを須田康夫ヘッドコーチは「“逃げ”の規律の乱れ」と厳しい言葉で表現し、改善の必要性を説いた。それでも、試合全体としては「非常にいい内容」と評価。チームとしてはもちろん、サム・ヘンウッドのゲイン、ヘルダス・ファンデルヴォルトの自陣からのペナルティゴールなど、選手個々の好プレーも続出した。
中でも2トライを挙げるなど、試合を通じて攻守に高い貢献度を見せたのが河野良太だ。
「コンディションはすごくいい」と調子の良さを実感している河野は、昨季はプレータイムをつかみ取れずに悔しい思いをしたが、課題とされているタックルの精度を向上させ、今季はここまで全試合にスタメンでプレー。磨きをかけたタックルや力強いゲインなど、要所で存在感を放ち続けている。
「今日は残り10分のところまではいいゲームを展開できました。例えばディフェンスで3フェーズは我慢することや、チョップタックルに入ったあとの周りのリアクションなど、“3回連続のポジティブアクション”をチームとしてポイントに挙げて臨んだ試合でしたが、そのあたりもできていたと思います。ただ最後、いくつかのエラーが出るなど、詰めの甘さから勝利を逃すことになったので、これを学びとして次の試合に生かしていきたいです」
惜しくも接戦を落とし2勝目は逃したが、今季一番とも言える試合を見せた釜石SW。ハイパフォーマンスを続けるクラブキャプテンの河野も確かな手ごたえを胸に、1週間後の日野レッドドルフィンズ戦での2勝目に照準を絞っている。
(髙橋拓磨)
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