『天皇杯・皇后杯2025年全日本卓球選手権大会（一般・ジュニアの部）』3日目を迎えた1月23日（木）、スーパーシードが登場する男子シングルス4回戦を実施した。

第1シードの張本智和（智和企画・宮城）はドイツ卓球プロリーグのブンデスリーガでプレーする坪井勇磨（FPC・埼玉）をゲームカウント4-1で破って5回戦へ。張本は取られた第4ゲームと追い上げられた第5ゲームについて、「リードした時にちょっと気が抜けてしまったような感じで、そこをうまくつかまれた。最後もちょっと危なかった」と振り返り、次の5回戦を見据えて「こうやってギリギリ勝ててしまうと今後に悪影響を及ぼすかもしれない。明日以降、より納得のいく形で優勝につながるような勝ち方をしたい」と気を引き締めていた。

今大会、張本のベンチにはTリーグ・静岡ジェードで選手兼監督を務める森薗政崇（BOBSON）が入っている。張本とは2023年大会で男子ダブルス優勝を果たしたパートナーだ。

「全日本選手権で3年連続ダブルスを組み、3回決勝をやらせてもらってすごく仲のいい選手。今年は（ベンチコーチを）お願いできないかと聞いてみたら快く引き受けてくださった。初めてのベンチですけど普段の練習の延長線上のような、すごくやりやすい空気でした。本当に仲のいい先輩です」

心強い味方を得た張本は大会4日目の24日（金）、カットマンにして攻撃力もある英田理志（タカシマアカデミー・大阪）との5回戦に臨む。

2022年、2023年の覇者で王座奪還を狙う戸上隼輔（井村屋グループ・東京）もストレート勝ちで5回戦に進出。ブンデスリーガで磨きをかけた両ハンドドライブとレシーブを武器に5回戦は谷垣佑真（愛知工業大・愛知）と対戦することとなった。

その他のスーパーシードは篠塚大登（愛知工業大・愛知）、松島輝空（木下グループ・神奈川）、2020年優勝の宇田幸矢（明治大学・東京）、2013年優勝の丹羽孝希（ファースト・千葉）ら実力者が5回戦に勝ち上がっている。

大会4日目の24日（金）に男子シングルスは5回戦と6回戦を行う。