【九州電力キューデンヴォルテクス・猿レポ】選手がレポート!NTTリーグワン2024-25 D2 第4節 対日野RD戦
試合後レポートを担当させていただきますプロップの猿渡です。
1月18日(土)、NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 ディビジョン2第4節目、日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)との試合が、東京都調布市にある「AGFフィールド」で行われました。
【©九州電力キューデンヴォルテクス】
そのためには、自分たちがやるべきことを最後までやり切る「遂行力」が何よりも重要になります。
勢いに乗る日野RDを相手に、ヴォルテクスの強みを全力でぶつけ、攻守にわたる圧倒的なプレーで流れを引き寄せ、必ず勝利を掴み取りたいと思います。
この試合をきっかけに、チーム全体がさらに加速していけるよう、全員で熱く戦い抜きます!
日野RD戦の試合メンバーはこちら
https://www.kyudenvoltex.com/game/p133
《試合内容・結果》
強風が吹き荒れるAGFフィールド。
雲ひとつない快晴の空が広がる中、勝利に向けた準備は万全。
あとは、その成果をフィールドで示すのみ。
目の前のプレーに全力を注ぎ、一歩一歩積み重ねていくことで結果へと繋げる。
試合開始の笛が鳴る瞬間を、会場全体が一体となって待ち望む中、ヴォルテクスのキックオフで試合が開始しました。
試合開始のホイッスルが鳴り響いた瞬間、激しい風がピッチを包み込みました。
前半は風下となるヴォルテクスにとって、試合の入りが何よりも重要。
これまでの試合で課題とされてきた、立ち上がりの集中力が試される展開でした。
試合が動いたのは前半10分。
互いにキックで陣地を奪い合う中、ヴォルテクスが相手陣でペナルティを獲得します。
冷静にペナルティゴールを選択した11番 萩原蓮選手が確実に決め、先制点を挙げスコアを3-0とします。
風の不利を感じさせない勢いで主導権を握り、素晴らしいスタートを切りました。
コンバージョンキックを蹴る萩原蓮選手【11番 ウイング】 【©九州電力キューデンヴォルテクス】
前半16分、自陣でペナルティを与えてしまい3-3の同点に追いつかれると、さらに19分にはトライを奪われ逆転を許し、スコアを3-10とされます。
それでもヴォルテクスは冷静。
前半24分、ペナルティゴールで3点を追加し6-10へ。
さらに29分にはトライを決め、再びリードを奪いスコアを13-10とします。
ところが33分、またも相手にトライを許し逆転される苦しい展開となり、スコアは13-17。
それでも集中を切らさず、互いに譲らないシーソーゲームのまま前半を終えました。
ハーフタイムでは前半の課題を全員で共有し、強風の影響を考慮した戦術を再確認。
後半の立ち上がりを重要視し、勝利への準備を整えます。
そして後半10分、スクラムからの展開で相手のペナルティを誘発。
中央付近からのペナルティゴールを確実に決め、16-17と点差を縮めます。
その後も両チームが激しい攻防を繰り広げる中、ヴォルテクスは15分に見事な逆転劇を演じます。
14番 齊藤選手が華麗なランで相手ディフェンスを切り裂き、22番 加藤選手への正確なパスを通して見事なトライを演出し、スコアは23-22。さらに20分にもトライを重ね、スコアを30-22としリードを広げました。
逆転のトライを決める加藤誠央選手【22番フルバック】 【©九州電力キューデンヴォルテクス】
そしてラストワンプレー。
相手のアタックを受け切れるか、逆転を許してしまうのか――会場全体が緊張に包まれる中、ヴォルテクスは堅実なディフェンスで日野RDの前進を止め、最後は相手のミスを誘発。
試合終了の笛とともに歓喜が爆発しました。
最終のスコアは30-25。強風の中での激闘を制し、連敗を止めたヴォルテクス。
最後まで集中を切らさず掴み取った勝利は、チームの成長を感じさせるものでした。
この勢いを次節へと繋げ、さらなる飛躍を目指します!
《個人的見解と次戦に向けて》
激しい風が吹き荒れる中、互いに一歩も譲らないシーソーゲームを繰り広げたヴォルテクス。
試合終盤、日野RDの猛攻を冷静かつ果敢に守り切り、最終スコア30-25で見事な勝利を収めました。息をのむような一進一退の攻防戦。
普段から集中力を切らさないことを心掛けていますが、今回はその意識をさらに研ぎ澄まし、最後まで気を抜くことなく接戦を制したことは、非常に価値のある勝利だと実感しています。
何度も相手のアタックを止めた竹ノ内駿太バイスキャプテン【21番 スクラムハーフ】 【©九州電力キューデンヴォルテクス】
今回の勝利により、チームの通算成績は2勝2敗の五分となりました。ここから勝ち越しへとつなげるために、一戦一戦を大切に、次戦に向けた準備を怠ることなく、さらに努力を積み重ねていきます。
《今週の個人的Pick up Player》
今回私が選ぶPick up Playerは、ヴォルテクス在籍15シーズン目を迎える在籍最年長。
プレーでは激しいディフェンスと切り込み、鋭いランニング、そして感度高く的確な意見で周囲を良い方向に巻き込んでくれる、頼れるアニキ・早田 健二選手(以下、早田選手)と、猪突猛進、突貫小僧、そのがむしゃらなワードがよく似合う。とにかく強い気持ちと激しいプレー、そして「前へ」前進する勢いが持ち味の、齊藤 剛希選手(以下、齊藤選手)、2人をご紹介します。
まず最初に紹介するのは早田選手。
プロフィールはこちら。
https://www.kyudenvoltex.com/player/339
【©九州電力キューデンヴォルテクス】
ヴォルテクスに加入して15シーズン目になるベテランの選手です。
ヴォルテクスの良い時もそうでない時も経験し、常にヴォルテクスのメンバーとして体を張り続けている社員選手最年長。その姿はまさに、「チームの背骨」とも言える存在感を放っています。
なんといっても早田選手の持ち味は、豊富な経験に裏打ちされた知識とスキル。
そして、ヴォルテクスの伝統を象徴するような、出足の鋭いディフェンスと相手の勢いを確実に止めるタックルです。
ピッチ上での早田選手のプレーには、観客を引き込む迫力と安心感があります。
社員選手最年長ながら、その思い切りの良さと鍛え上げられた体幹から繰り出されるキレのあるステップは健在。
そのプレーには、長年の鍛錬と強い意志が感じられ、チームに勢いをもたらします。
さらに、最前線で体を張るだけではなく、若手の育成やチーム全体を後方からも見守る、広い視野を持つ頼れるベテラン選手。
チームのピンチには冷静な判断で立ち向かい、その背中で多くのメンバーを引っ張っていく存在です。
早田選手のその献身と情熱は、これからもヴォルテクスの礎となり続けるはずです。
そして実は、ヴォルテクスの「グルメ王」との呼び声も高い早田選手。新しいお店を開拓したいと思ったら、早田選手に相談します。
すると早田選手の脳内グルメマップがフル稼働し、目的地周辺のおすすめ店を瞬時にピックアップしてくれます。
その情報量たるや圧巻で、一度訪れただけでは全てを堪能しきれず、気づけばリピートしてしまうなんてことも日常茶飯事だとか。
そんな早田選手の趣味は、やっぱり「美味しいものを食べること」。
Googleマップやグルメ情報を駆使して、美味しそうなお店を見つけると、週末には家族と一緒にそのお店を訪れ、食事を楽しむのだそうです。特にお気に入りなのは餃子やラーメンといった、福岡を代表するグルメ。
地元出身ならではの福岡愛が感じられますね!
その活躍ぶりから、早田選手のグルメ情報を「食べログ」ならぬ「早田ログ」と呼ぶ声もあるとかないとか。
福岡のお店選びに迷ったら、彼に聞けば間違いなし!
ラグビーもグルメも、どちらも「積み重ね」が大事。ヴォルテクスの魅力も、福岡の魅力も、両方を引き出してくれる早田選手の活躍に注目です!
次に最初に紹介するのは齊藤選手。
プロフィールはこちら。
https://www.kyudenvoltex.com/player/336
【©九州電力キューデンヴォルテクス】
ヴォルテクスに加入して9シーズン目になる中堅の選手です。
これまで幾度となく怪我に悩まされながら、長いリハビリ期間を乗り越え、約5年ぶりに公式戦の舞台に立ちました。その間、リーグの名称もトップリーグからリーグワンへと変わり、今回が齊藤選手にとってリーグワンでのデビュー戦となりました。
日野RD戦の試合開始直前、ロッカールームで組んだ円陣。その中心で齊藤選手がこの一戦に懸ける強い想いと意気込みを熱く語ってくれました。
その言葉を聞きながら、私も自然と胸が熱くなり、心に火が灯るのを感じました。
齊藤選手の持ち味は、全身を使い「前へ」と突き進む力強い推進力。
その特長を試合でも存分に発揮してくれました。ボールを持てば低い姿勢から思い切りよく仕掛け、チームに勢いを与えるプレーを連発。
ディフェンスでは何度もチームを救う働きを見せ、アタックでは終盤、逆転のトライへと繋がる絶妙なアシストを披露して攻守に渡り大活躍でした。
そんな齊藤選手の趣味は「ゴルフ」。ベストスコアは105だそうです。
豪快にボールを前に飛ばすショットが得意な一方で、アプローチやパターといった繊細なプレーは苦手とのこと。
そのスタイルは、彼のラグビーでのプレーにも通じるところがあるかもしれませんね。
週末やオフの日には奥様とコーヒーショップ巡りを楽しんだり、最近では会社の試験に向けて読書に励んでいるそうです。
ところが、同級生の尾池亨允選手からは「睡眠導入剤」とからかわれることも。
「ちゃんと読んでいるのに悲しいです」と嘆く齊藤選手ですが、ちなみに尾池選手自身は、読書どころか勉強している姿すら目撃されたことがないとか……。
シーズンオフには海外旅行を計画中で、チームとしてもディヴィジョン1に昇格し、その勢いそのまま空高く飛び立ちたいとのこと。
ちなみに、齊藤選手は「広背筋」が自慢で、逆三角形の体型を自負しています。
飛行機の翼ではなく、その広背筋で飛び立ってしまわないか、ちょっと心配ですね!
ラグビーに私生活に、齊藤選手の活躍にも要注目です!
《最後に》
次のリーグワン第5節は、2月9日(日曜日)に大阪府にある「ヤンマースタジアム長居」でレッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)と対戦予定です。
RH大阪は、ヴォルテクスと同じタイミングでディヴィジョン2へ昇格した、勢いのあるチームです。昨シーズンは3度対戦しましたが、開幕戦となった1戦目では試合終了間際に逆転を許し、悔しい敗戦を喫し、2戦目はヴォルテクスが勝利したものの、続く3戦目、順位決定戦では敗戦という結果に終わりました。
さらに、RH大阪は今シーズン開幕から4連勝と勢いに乗り、現在ディヴィジョン2の首位を走る強豪。だからこそ、この一戦は絶対に負けられません。
MOTM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選ばれたのは、ゴールキック6本すべてを成功させ、成功率100%を達成するとともに、チーム総得点の半分を稼ぎ出した萩原蓮選手【11番 ウイング】。 【©九州電力キューデンヴォルテクス】
この試合がチームのさらなる追い風となるよう熱い戦いをお見せします!
【©九州電力キューデンヴォルテクス】
『猿渡 康雄ってどんな人?』
と思われる方もいらっしゃるかと思いますのでこの場を借りて私のInstagramのURLを貼らせて頂きたいと思います。
興味のある方はぜひチェック&フォローをお願いします!
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