コリー・ヒルが感じるチーム内競争の激化。狭山RGのチーム力は着実に向上している

狭山セコムラガッツ コリー・ヒル選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

前節は8トライを挙げる快勝で2位浮上を果たした狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)。今節は初のビジターゲームで3位の中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)と激突する。ここまで、互いに2勝1敗。開幕から3連勝中で首位に立つマツダスカイアクティブズ広島を追走する意味でも、どちらにとっても負けられない戦いとなる。

狭山RGにとっては序盤の山場の一つとなる試合で注目したいのが、ウェールズ代表として34キャップを誇るコリー・ヒルだ。U20ウェールズ代表として出場したジュニアワールドカップでは、チームのキャプテンを務めた。日本では2022シーズンから横浜キヤノンイーグルスで2シーズンプレー。2023-24シーズンから狭山RGに移籍してセットピースの要としてチームを支えている。

プレシーズンマッチでは細かいけがに悩まされた影響もあり、開幕2試合は途中出場となったが第3節では先発出場。ラインアウトでは持ち前の高さを発揮し、勝利に大きく貢献した。そんな一戦を前にヒルは「チームの入りはすごく良かった。前半の30分は、チームスローガンである『DOMINATE』(制圧する)できたと思います。その一方で80分をとおしてみるといろいろな課題は出てきたと思う」と語った。そして「負けた試合でのレビューよりも、勝った試合でレビューできるのは、とても良いこと」とも付け加えた。

自身のコンディションも完璧に近い状態まで上がっており「次もメンバーに選ばれれば、いいプレーをしたいので、すごく楽しみ」と笑顔を見せた。

現在チーム内競争が激しさを見せている狭山RG。課題となるチーム力向上が順調に進んでいる証でもある。ヒルは「前回のトレーニングマッチに出場したメンバーもハイパフォーマンスを見せていた。誰がメンバーに選ばれてもおかしくない状況なので、チーム力は着実に上がっている。次は初のビジターゲームになりますが、山口でプレーするのは楽しみです」と話した。

強力フォワード陣を武器に攻撃を展開する中国RRに対して、前節で見せた積極的なディフェンスで封じることができれば、必ず自分たちのペースで試合を作れるはずだ。

(松野友克)
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