“投手のギア”は実在するのか? 千葉ロッテの現役投手とともにデータで解明

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【©パーソル パ・リーグTV】

 パーソル パ・リーグTV公式YouTubeチャンネルにて公開中のオリジナル番組『P's UPDATE』。本番組は、アップデートし続ける野球界の常識を、データを用いて有識者と議論し、野球観戦をより楽しいものにしていくことをコンセプトとしている。

 1月11日(土)に公開された第8回のテーマは「投手のギア」。第7回にも出演した千葉ロッテの国吉佑樹投手と鈴木昭汰投手に加えて、株式会社DELTAのアナリスト・宮下博志さんをゲストに迎え、“ピンチになるとギアが上がる投手は実在するのか”についてデータで解明していく。
 まずはじめに、「ピンチ=得点圏にランナーがいる場面」と定義し、「ピンチでギアが上がる投手ランキング」をチェック。先発と救援に分けて、パ・リーグ投手が得点圏に走者を背負った場面で、対戦打者に対して何%三振を取っていたのかを見ていく。

 データを見る前に、単刀直入に「ギアはありますか?」と問われた両投手。国吉投手は「得点圏に進まれたときは、気持ち的にグッと上がるものはあります」と明かすと、鈴木投手は「持っていない力を出せるということではないと思うが、ピンチだからこそギアチェンジするというイメージでいくことによって、周りも“ギアチェンジしているな”と思うんじゃないかな」と考察した。

 先発部門では、佐々木朗希投手が29.3%で1位に。宮下さんは「どの状況でも三振を取れるので、得点圏でも取れる」と評価すると、29%で2位にランクインした福岡ソフトバンクのC.スチュワート・ジュニア投手については「本人が意図しているかは別として、得点圏では明らかに三振を取れるようになっている」と分析した。

 また、救援部門では、1位・ヘルナンデス投手が驚異の41.9%を記録するなど、福岡ソフトバンクの投手がトップ3を独占する結果に。2位の藤井皓哉投手は35.3%、3位の杉山一樹投手は34.7%と、いずれも3割を超える数字を残していることから、常勝軍団の投手力の高さを改めて実感することができる。

 続いては得点圏に走者がいる場面といない場面の三振率を比較。千葉ロッテの投手がランクインしていないことに対して、鈴木投手は「(ランキングに)いないですね……」と悲しそうな表情を見せつつ、「プレミア12で一緒だったんですが、本大会でも“ピンチの時は三振を取るな”と思っていました」と、2位に輝いた“ある投手”を高く評価した。

 番組後半では、昨季24試合連続無失点の球団新記録を樹立した国吉投手と、27試合連続自責点0をマークした鈴木投手を徹底解剖。2024年シーズン、大躍進を遂げた両投手の投球を、宮下さんがデータを用いて深掘りしている。

 さらに、動画では国吉投手と鈴木投手が昨季のベストピッチをそれぞれピックアップし、当時の心境や投球内容も振り返っている。

 果たして「投手のギア」は本当に存在するのか。動画でご確認いただきたい。
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