仲間から学びを得て、成長。「自分がほかの選手を輝かせる」

【©ジャパンラグビーリーグワン】

開幕から3試合を終えて、1勝2敗。リコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)は第4節のトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)戦を1月11日(土)、敵地で迎える。

開幕から4戦連続先発出場を務めるのは、プレーに躍動感が宿る礒田凌平だ。

「今季新しくなったディフェンスシステムへの対応力に、高い評価をいただいています。自分が重要視しているディフェンスで自信を持ってプレーできていることが大きい」とその理由を語る。

礒田には、今季心掛けていることがある。「自分のプレーでほかの選手を輝かせること」。チームが勝てるように、ほかの選手が生きるようにと意識したプレーで、チームの潤滑油となることを目指す。

その象徴が、今季初勝利を挙げた東京サントリーサンゴリアス戦でのチームファーストトライだ。ラインアウトから供給されたボールをTJ・ペレナラが二人飛ばしで礒田へと放り、すぐさま中楠一期を経由して大外のネタニ・ヴァカヤリアへとつなげた、テンポある一連の攻撃。「内側の選手がいてこそ、外側の選手がトライを取り切れたプレー。TJと外のプレーヤーをつなげるためにベストなポジショニングができた」と喜ぶ。

ペレナラが繰り出す速くて長いパスは、BR東京にとって大きな武器となる一方で、キャッチする側のスキルも求められる。手元でグンと伸びる軌道にアジャストする苦労もあったというが、そのすり合わせの途中でペレナラとのコミュニケーションは生まれた。

「いまはすごくやりやすいですし、TJがやりたいプレーに合わせられているのかな、と思います」

またセンターコンビを組む池田悠希の意識の変化にも驚きを隠さない。「日本代表活動から戻ってきたイケさん(池田)は、ミス一つに厳しくなっていた。『こんなんじゃ勝てない』、と言うこともあります。ジャパンに行った影響ってすごいんだなと思いました」。

だが同時に、日本代表選手たちが不在期間中も休むことなくBR東京のラグビーに徹したプライドが、礒田にはある。

学びと、プライドと。「引け目を感じることなくラグビーができています」と充実の表情で、次戦へと向かった。

「トヨタVに絶対勝ちたい。どんな形であれ、結果にこだわってきます」

(原田友莉子)

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