【スキー】伝統のジャンプ週間 最長飛距離で2万5500人の度肝を抜いた二階堂選手「本当に楽しかった」 初参戦の小林朔太郎選手は元王者をKO!
ドイツとオーストリアを舞台に4試合8本のジャンプの合計得点で争うジャンプ週間、今季はオーストリアの3選手が僅差で優勝を争う手に汗握る展開となり、ダニエル・チョフェニック選手が劇的な逆転で初の総合王者となりました。
日本チームは6選手が参戦。ジャンプ週間総合優勝3度、前回覇者の小林陵侑選手(TEAM ROY)は総合15位で、中村直幹選手(Flying Laboratory SC)が自己最高の19位で続きました。
〇ジャンプ週間総合順位
15位 小林陵侑
19位 中村直幹
27位 二階堂蓮(日本ビールスキー部)
34位 小林朔太郎(雪印メグミルクスキー部)
41位 佐藤慧一(雪印メグミルクスキー部)
50位 内藤智文(山形県スポーツ協会)
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ジャンプ週間に参戦した男子ジャンプチーム 【全日本スキー連盟ジャンプチーム】
第1戦 オーベルストドルフ(ドイツ)
開幕戦で満員御礼2万5500人の大観衆を沸かせたのが二階堂選手。2回目にこの試合最長となる142メートルのビッグジャンプで大観衆を騒然とさせると「今までで最高のガッツポーズ」も決まり、23位まで順位を上げました。
〇第1戦結果
17位 中村直幹
18位 小林陵侑
23位 二階堂蓮
36位 佐藤慧一
38位 小林朔太郎
47位 内藤智文
2万5500人が「ウォオオオオオッッ!!!」二階堂選手142メートルの大飛行
第2戦 ガルミッシュ・パルテンキルヒェン(ドイツ)
〇第2戦結果
12位 中村直幹
13位 二階堂蓮
28位 小林陵侑
35位 小林朔太郎
37位 佐藤慧一
第3戦 インスブルック(オーストリア)
〇第3戦結果
20位 小林陵侑
21位 中村直幹
29位 小林朔太郎
37位 佐藤慧一
第4戦 ビショフスホーフェン(オーストリア)
〇第4戦結果
10位 二階堂蓮
24位 小林陵侑
31位 中村直幹
40位 佐藤慧一
41位 内藤智文
42位 小林朔太郎
作山憲斗ヘッドコーチ
「どうしても陵侑の成績に目がいってしまうが、ほとんどの選手がきちんと(W杯)ポイントを獲れていて、チーム全体としては上がってきている。(下部大会の)コンチネンタル・カップに回った選手もしっかり結果を出してくれて、チーム全体がバチバチ競争しながら、いい緊張感を持って切磋琢磨している。いまチームの雰囲気はとてもいいと思います。陵侑もだいぶ良くなっている。もう腰痛の影響は全くなく、(助走)ポジションが本人の感覚と合うのにあと少しだけというところ。そこがしっかり合えばいけるはず。札幌でしっかり調整してオーベルストドルフから戻ってきてくれると思う」
二階堂蓮
「ジャンプ週間を振り返って、率直に物凄く悔しいです。体調不良でのインスブルック欠場もすごく悔しかったですし、周りのレベルの高さにまだ追いつけていないことを痛感しています。オーベストドルフでの2本目のジャンプは本当に楽しかったです。やっと自分の思ったジャンプができたという気持ちでしたし、着地直後のガッツポーズは今までしたガッツポーズの中で一番最高でした」
小林朔太郎
「2万5000人の観客へ飛び込むのは、楽しいと緊張が共存している場所でした。初のジャンプ週間でポイントを獲得できたのはとても嬉しく成長だと思っていますが、同時にトップとの差を目の当たりにして、悔しい気持ちの方が上回っています。まだシーズンは続くので、ランキングを上げられるようコーチとジャンプを作りあげていこうと思います。ジャンプ週間でしかKOはないので、いつも通りのメンタルで挑もうと試みていましたが、やはり格上の相手が横にいて、直接対決となると少し身体に力みが出てしまったことも確かです。そのような部分ではまだまだ経験も足りていませんし、メンタルも成長させなければいけないと痛感しました」
男子ジャンプチームは2か月近い長期遠征を終え一時帰国。次戦1月18、19日のポーランド・ザコパネ大会から出場します。
(小林陵侑選手はザコパネ大会には出場せず日本で調整し、1月25、26日のドイツ・オーベルストドルフ大会から出場する予定です)
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