全馬未勝利の一戦は、逃げ馬探しがポイント/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
大恵総合研究所 【佐賀支部】
さぁ、今年も佐賀競馬の最終レースで一発逆転を狙う日々がやってきました。
2024年に引き続き、スポーツナビで大好評の大恵総合研究所の佐賀競馬最終レースデータ分析を掲載。
JRA・地方競馬の両方に精通する競馬リポーターの大恵陽子氏が独自の切り口からデータを分析し、的中を目指します。
本年も大恵総合研究所・佐賀支部で佐賀最終レースをお楽しみください。
全馬未勝利な一戦、逃げ馬から狙うべし!
競馬リポーターの大恵陽子です。
昨年からスタートした佐賀競馬最終レースのデータ分析。
私が勝手に設立した地方競馬特化型の大恵総合研究所では昨年最後のレースを見事的中することができました。(ホッ)
いい勢いに乗って、新年初の最終レースも的中したいところ。
今回も様々なデータから分析していきましょう。
今夜の最終レースは3歳戦。全馬未勝利という組み合わせです。
そこで、直近1年で「3歳戦」「全馬未勝利」という条件だった最終レースをまとめたのが下表(1300m以上)。
参考までに、「3歳ドリーム」は賞金下位から順に出走馬が選定されるもの(移籍初戦の馬は除く)。
「3歳新馬」は全馬が移籍初戦のレースを指しています。
まず注目すべきは逃げ馬の好走率。
過去7回中5回で逃げ馬は3着以内に入り、3着内率は71.4%で、まず狙うべきは逃げ馬でしょう。
佐賀最終レースでの3歳戦(全馬未勝利) 【表1】
4番~10番の偶数枠が逃げ馬にとってラッキー!?
下表は逃げ馬の馬番別成績をまとめたもの。当レースと同じ佐賀ダート1400mにおいて、直近3年のデータです。
大きな有意差は見られないものの、好走率が高いのは4番、6番、8番、10番といった偶数枠。
対照的に大外枠は好走率がグンと下がりました。
逃げ馬の馬番別成績 【表2】
移籍初戦の馬が多いと、波乱傾向!?
もう一つ、この表で着目すべきは3歳新馬(=全馬移籍初戦)では4回中3回で3連単が万馬券となっている点。
移籍初戦の馬が多いと力比較が難しく、5番人気以下の伏兵馬が上位入着するケースも頻繁に見られます。
今夜の最終レースは出走11頭中5頭が移籍初戦。
半数近くを占めており、波乱の結果となっても不思議ありません。
(下表は表1を再掲)
佐賀最終レースでの3歳戦(全馬未勝利) 【表1】
JRA短距離からの移籍初戦に注目
下表は佐賀最終レースで行われた全馬移籍初戦のレースについて、3着以内の馬の前走を調べたもの。
前走がダート短距離(1500m以下)だった馬が3勝、3着2回と最も好成績でした。
佐賀競馬場は1周1100m、ゴールまでの直線は200mとコンパクトなコース。それゆえ先行力が求められ、スピードが必要な短距離戦を戦ってきた馬が有利なのでしょう。とはいえ、JRA時代に先行した経験は不問。後方から運んでいた馬でも、好成績を残せています。
佐賀最終レース「3歳新馬」での前走別成績 【表3】
では、気になる予想と買い目は?
移籍初戦だった2走前は先行集団から運び、バテずに5着。前走は好スタートを切るも、数完歩目のところで滑って位置取りを下げてしまいました。スタートの速さはここ2走で示しており、6番枠は逃げ馬の成績もいいです。
もう1頭の逃げ候補は①ペンペン。
ただ、こちらはデビュー戦だった前走が首を上げながらのスタート。表記上は4番手で運んだことになっていますが、これは3コーナー付近から追われてのもの。
最後までバテずに走り切って4着でしたが、2走目の上積みでスタートダッシュがどこまで改善しているかが一つのポイントとなりそうです。
JRAダート短距離からの移籍組では⑩ナムラジョコ。
前走はスタートこそゆっくりでしたが、直線は脚を使っていて、狙いたい1頭。
また、差し脚に期待の⑦ナックグランデまで。
3連単ボックス①⑥⑦⑩ 24点
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文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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